田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

思い出すオーム事件

2018年07月07日 | 日記
 専門書を扱うΩ社ってまだあるのかなぁ。この会社も、とばっちりを受けたと思うのですが、昨日オーム教団の幹部に死刑が執行されました。第一報をネットニュースで知り、豪雨のニュースと死刑のニュースをテレビで見ました。
 
 午後のワイドショー、コメンテーターの皆さんは、ネットやワイドショーで語られる意見のあれこれを、馬の背踏み状態で「世間受けされやすく」かつ「命の尊さ」をさりげなく「テロには厳罰」をちりばめるコメントをしていました。聞いていて、少しばかり呆れた私です。
 
 ここ数年封印されていた尊師の肉声や、語り口を『ン十年ぶり』に聞きましたが『なぜ?どうして、頭の良い理系の人達が、この言葉に揺り動かされたのか?』と、大昔の感情を思い出しました。当時の私は「蓼食う虫も好き好き」特別の雰囲気や音、光に対して、理由なく感動したり、わけもなく心を動かされることはあると思っていました。
 
 高校時代の文化祭、世の中エレキギター真っ盛り。ベンチャーズの「テケテケテケテケ」があちらこちらで聞こえていました。クラスも、にわかバンドが誕生しました。意気込んで演奏を聴きに行きました。体育館に響き渡る大音響に鳥肌が立ちました。息を呑むほどの感情の高まり、まさに取り込まれた感覚でした。
 
 サビの部、誰もが期待したギターテクニック「テケテケテケテケ」はドラムの打音で済まされました。ギターテクニックが追いつけなかったそうです。観客の半分は失笑、気恥ずかしさ、体育館を出るに出られぬ雰囲気に飲まれ、以後の演奏がずいぶん長く感じられました。でも、数少ないクラスメートは楽器屋へエレキを求めに行ったそうです。ヨガも宗教も、キリスト教も、こんなものだったと思う私です。一歩引き、斜めから見れば違う面も見えてきます。
 
 さて、思い出すのは、当時のオーム幹部が「阪神淡路大震災は、地震兵器かもしれない」と、言うのを、無責任にもテレビで流した放送会社が多くありました。今回も「なぜ、処刑が、災害が続いている今日に行うのか」と個人的な感想としてはお粗末な言葉を投げかけてしまいました。これは地震兵器発言と同じく、滅茶苦茶な陰謀論の根拠になってしまいます。面白半分で語られる事件ではありません。戦後最大の日本の恥部をさらけ出す事件だったと思う私です。