田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

音声の公開

2018年04月22日 | 日記
 セクハラの証拠音声は割愛されているいるらしい。理由は、全部公開すると、告発者がの身分が知れてしまうからだそうだ。しかし、都合の良いところだけ公開しているかも知れないとの、疑惑も生じてしまうが、実際の音声が媒体では公開されていない。テレビも、風景に人が映り込むと、巧みにボカシ編集を入れているように、疑いが払拭できぬだろうか。
 
 さて、昔々のことですが、近所に粘着質(私だけが思っているかも)の人がいました。とても些細なことでも、自分の考えに添わないと、遠慮のない口撃が始まる。口撃に効果がないと分かると、相手がいかに悪人であるかと、吹聴する御仁がいた。なかにはそれを真に受ける人がいるから、たまらない。できるだけ、関わり合いにならないようにしてきた。
 
 ある時、団地の上下階でいさかいが始まった。粘着質の御仁は、できるだけ味方をつけたく、いろいろと吹聴するのだが、思いの他に、効果はなかった。それで最後の手段、直接電話をして、相手の怒る言葉の録音を企んだらしい。
 
 さて、皆を集めて、おもむろにICレコーダーを取り出し「昨晩の、非礼極まりない電話の音声を聞いてください」と始めた。ことの予想ができた私は「相手に録音していることを知らせたか?」と問いただした。もちろん結果を言うような人ではない。「申し訳ないが、そのような録音を無理に聞かせるなら退席する」と室をでた。
 
 数分後、廊下にいる私を室に招きいれた友人が「操作を間違え、相手の声は録音されていなかった。この人の声だけを聞いたが、相手を怒らせようとしか聞こえなかった。ああ言われたら、たいていは怒るゼ」だって。
 
 とんだ恥をかいた御仁は「プライバシーを考えて、相手の声は録音しなかった」だってさ。思わず笑ってしまったオイラだった。おしまい。