田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

震災から5年

2016年03月11日 | 日記
 東日本大震災からもう5年、いまだに見つからない人達がいらっしゃいます。被害を受けた方々をTVでお見かけしますが、明るいお顔の裏側に、決して忘れることができない、悲しい事実をじっとこらえていらっしゃるようにお見受けします。
 
 最近、再び津波の映像が流れます。いまだに直視できません。5年前の今日、私の住む地では、地震と気づくのが遅れるほどのゆっくりとした、とても長い揺れでした。
 
 仕事中に、めまいと吐き気に襲われ、体の異変を感じました。めまいが激しく、何かにつかまらなければ歩けない体は、脳に異常をきたした、一大事と思いました。突き上げる吐き気、室を汚さまいとベランダの窓を開け、よろけながら外を眺めた時、南一戸建て住宅群が波打つのを見て、初めて地震と知りました。
 
 揺れはおさまらず、鉄筋コンクリート建築物特有の、こすれるようなギシギシと鳴る不気味な音が恐怖をかき立てました。「落ち着け、落ち着け」と声に出しながら、身の安全と避難の用意、しかし、靴を履くことしかできませんでした。
 
 揺れが納まり、人々の声が聞こえ始めました。おそらく近くの部屋の中の声だったと思います。外へ避難した人は見かけませんでした。それからは、TVの臨時ニュースを食い入るように見ました。その後、大津波の中継を見続けました。当時の私は、感情が途切れたかのように、漠然と見続けました。今では考えられないことです。
 
 5年前の今日は、今日と同じ金曜日。週末は塾の講師で働いていましたが、帰宅して観るTVの映像は、不気味な原発の静止画でした。いろいろな意見や考えがあると思いますが、今の私は『まだ5年しか』が素直な気持ちです。二度と経験したくない恐怖です。
 
 市の防災無線が黙祷を促す今の時間、2時45分過ぎです。