田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

最悪のお葬式

2016年03月08日 | 宗教その他
 「親の葬儀について考える」の最終回です。ブログを始めるきっかけにもなった、最悪のお葬式について書きます。
 
 私は顧客の求めに応じて、業務を請負うことをしてきました。サラリーマン時代の顧客は、いわゆる大口顧客で、地元では有名な人達でした。お付き合いが増えるに従い、お葬式に参列することが多くなりました。ほとんどが仏式でしたが、古式な葬式もありました。暗闇の中で、蝋燭の灯りだけのお式もありました。一種異様、しかし荘厳な雰囲気でした。
 
 会社は共同経営方式でしたので、3人の社長に仕えるようなものでした。上司の父母がお亡くなりになれば、お葬式の手伝いも、数多く経験いたしました。また、そんな知識がありましたので、自治会でも重宝されました。
 
 お葬式は宗派や地域によって違います。地域の重鎮に教えてもらったり、休憩時、喫茶店のマスターに聞いたりしました。さりとて、複雑なことは葬儀屋さんや、お坊様に丸投げしてもかまいませんでした。葬儀屋さんからは、その方がやりやすいとも聞きました。
 
 お葬式は、順序や手順が大切なことは言うまでもありませんが、何よりも残された遺族の、肉親を失った喪失感を荒立てること無く、黒子に徹すれば良いと教わりました。決して目立たず、面倒なことや力仕事を私達がおこなえば、遺族の方々は、少しは楽になります。そんな気持ちで働いたものでした。
 
 後日、遺族の方々から労いの言葉を聞けた時は、とても嬉しかったものです。そんな私が見た最悪のお葬式は、エホバの証人のお葬式でした。私の叔母、母の実兄のお嫁さんのお葬式を思い出すと、いまだに涙がでます。伯母さんは信者でもなく、ご主人も信者でもありませんでした。伯母さんに先立った伯父さんの葬儀は「お墓が無いから」「お骨を納めるところが無いから」「墓の守りをするものがいないから」などの理由で王国会館の葬儀でした。
 
 しかし、伯母さんの葬儀は惨めでした。近頃は下火になったアメーバブログ。元JWの人達は、お葬式には疑問を感じなかったのでしょうか。感じても言えなかったのでしょうか。それとも、私が見たお葬式は、私の地域限定なのでしょうか・・。どちらにしても悲しい出来事、二度と起こりませんように。