田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

妻の同僚のご両親の葬儀

2016年03月05日 | 宗教その他
 昨日に続いて親の葬儀について。K子さんは妻の同僚、彼女はご両親が高齢の時に出来た一人っ子です。ご両親は郊外で雑貨商と農業を営んでいました。K子さんはG市に新装開店した老舗百貨店に就職、ほどなくして結婚退職、男子を出産。しかし、妻の知らない理由で離婚。男の子を両親に助けられながら、結婚前の職場でパートとして働き、育てました。その子は数年前に大学を卒業、だが今は引きこもりがちだそうです。
 
 数年前、K子さんの母が認知症を発症され父が介護。Kさんの長男が介護と、農業の手伝いをしていましたが、ほどなく母は倒れ、お亡くなりになりました。父の介護の辛さを見ていたK子さんは、正直ホッとしたそうです。
 
 葬儀は、近所に住む多くの親戚の手前、出費を押さえることはできず、それなりの葬儀をしなければならなかったそうです。高齢な父が残されたのですから、老後資金を少しでも多く、父に残したかったそうですが、300万円を超えるお金がかかってしまったそうです。
 
 ほどなくしてお父さんの目の状態が悪くなり、半ば失明になりました。それでも、その他は健康でした。100歳を迎え、市のお祝いも受けられました。でもK子さんには「早う、迎えに来て欲しい。母さんに会いたい」と泣き言を言われ、ずいぶん辛かったそうです。K子さんは「母さんの葬式よりみすぼらしい葬儀は無理だけど、A子ちゃん(私の妻)がいう家族葬でも父は送れる」と親戚の手前と出費を考える毎日だったそうです。
 
 K子さんのように独り身ですと、何かと親戚の伯父さん達の意見を聞かねばならないそうです。「逆らうことはできないし、ましてお金の援助は受けられない」と。妻は「とても、家族葬などを勧めることなどできなかった」と私にポツリと言いました。
 
 K子さんのお父さんは104歳で亡くなられました。勤め先へ葬儀の連絡は『家族葬でおこなう』だったそうです。家族葬なら会社関係者は弔問しませんので、いつもと同じ勤務体制だったそうです。
 
 K子さんは忌引の休暇明けに、妻に「会社には家族葬って偽ったけど、私の親戚ではとうてい無理。結局、普通の葬儀だった。お母さんよりお金がかかったと思う。お父さんの本心じゃないと思うけど、伯父さんや伯母さんには逆らえないし・・」ということでした。葬儀は一族郎党の式典でもありますから、難しいですねぇ。