田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

秘密保護法案について思うこと

2013年12月06日 | 日記
 昨日の参議院は騒然としてました。秘密保護法案が通りそうです。私はこの法案に賛成ですが、マスコミの報道を聞いてますと、とても不安になります。マスコミが言うとおりになれば、私も、つい秘密を知ってしまい、捕らわれるかもしれません。でも国家の秘密が、「つい」などと簡単に近づけるものでしょうか。私が生きてきた60年で、秘密と思われることを必要としたことはありませんでした。また、国家の権力が強くなりすぎて、戦前のような国になるとは思えません。
 現在、国にしろ、地方の公務員の多くが、何を機密としなければならないのか、ガイドラインがなく『とりあえず秘密』とされている件が多いと思うのです。過去の例をあげれば、個人情報保護法が制定されたときに、何が個人情報なのかがあやふやなままでした。あらゆる名簿は個人情報とされ、名簿を作る必要を感じなくなり、少々不便を感じております。
 法律は世間を反映します。一昔前においては、監視カメラが個人情報を犯す恐れがあるとの配慮から、設置が困難であったり、撤去を求められたことを記憶しています。ところが今では、設置を奨励している地域もあり、運用に注意して欲しいに、とどまっています。警察が使っているとされる、Nシステムの実態は知りませんが、もし真実ならば、犯罪捜査に必要で有効だと思うのです。設置場所や詳細が極秘なのは当然だと、私は思うのです。
 一昨年、隣国の漁船が、海上保安庁の船に体当たりした事件は、まだ記憶に鮮明に残っています。一人の職員が映像を人目に触れさせた結果、私達はそれを知ることが出来ました。しかし当時は、秘密を暴露した職員として糾弾されました。恐らく、事件を公表すれば、隣国との関係が悪くなるとの配慮から、映像が国民の知るところにならぬような配慮があったと思うのですが、国としての威厳を捨ててでも、隣国の横暴に甘んじなければならぬほど、わが国は弱い国なのでしょうか。軍事力の強さではなく、主権国家たる意志の強さが求められると思うのです。
 もう一つ怖い話を体験しました。若い人達の話を漠然と聞く機会がありました。お堅い席ではなく、若者が酒を飲みながら近況を報告しあっていました。年のころは三十半ば、話は主に現在の彼らの仕事話でした。若干大げさで、いかに自分が辛いか、危険かの自慢話に花が咲いていました。その内の一人が危険薬品関連の職種と思われましたが、薬品の無力化を進める研究室の話でした。無力化が成功すると・・・・・の電子音がなり、危険度が増すと・・・・・・装置のリレー音が鳴るようになっていたそうです。ある時の実験で、二つの音が同時に鳴り響き、彼は逃げ遅れ失禁したそうです。誤報だったそうですが、皆大爆笑していました。もしこれが事実だとしたら、彼は秘密がなんたるやを知らず、状況が悪ければ、彼のみならず彼が勤務する研究室も、わが国も大きな損害と危険をこうむる事になります。私の浅い知識でも、その薬品は武器ににも使われる薬品だと思えるのです。ここまでは秘密、ここから先は知りたい人には隠さない、これより先は積極的に知らせるなどの取り扱い説明、いわゆるガイドラインは必要だと思います。それが法律の施行規則だと思うのです。これらが整備されて良い法律になると、私は思うのです。