本州中部の深山の渓流沿いなどの湿った環境に見られるオオバコ科の多年草です。日本海側には見られない種のようで新潟県内では記憶がありません。とはいえ尾瀬地域には自生するという話ですから、県内の県境の深山には自生している可能性もあります。鬼怒川沿いの森は鬱蒼としていて林床の植物相は貧弱です。ササ類もそれほど目立たないので大木が林立するものの林間はかなり見通しが利きました。
もう花があっても良い季節のはずですが今年は季節の進みが遅いようで、やっとこの程度のつぼみが見つかりました。がく片が4裂しているのが分かります。花冠は4裂し上部の花弁には紫色の筋が走りおしべは2本という花を咲かせます。