森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ホクロクトウヒレン

2020年05月24日 | 自然観察日記
地域限定の種がありました。正体が分からずかなり悩んでいた時期がある種でホクロクトウヒレンという能登半島から新潟までの海岸に沿って見られるやや大きめなキク科多年草です。一見シラネアザミに似た葉を持ちますが質感も異なり何だろうと解決しない時期がしばらくありました。(弥彦山塊と佐渡のホクロクトウヒレンは個体が小さいタイプで専門家の間では注目されているのだそうです)。

ホクロクトウヒレンの葉

2020年05月24日 | 自然観察日記
歩いた距離は短いのですが数個体に出会いました。御野立公園の海岸の崖にできた散策道にはちょっとした産地になっています。かなり貴重な種と思いますが、注目されることもないので盗掘などで個体が消滅するようなことはないのかもしれません。このまま変化しないで生育が維持できることを祈っています。