この冬時期に寒さにも負けず咲く花があります。福寿草、スノードロップ(待雪草マチユキクサ)、蝋梅(ロウバイ)など
また、雪自体も、古来より雪の結晶を真白な花になぞらえて「雪華」とよばれています。
そこで、そんな雪の中で咲く花たちに関する記事をご紹介します。
また、雪自体も、古来より雪の結晶を真白な花になぞらえて「雪華」とよばれています。
そこで、そんな雪の中で咲く花たちに関する記事をご紹介します。
記事(2018年1月29日 tenki.jp)によると
『◆縁起の良い花、福寿草
雪の中でもひときわ華やかに黄金色の花を咲かせることもあり、古来よりめでたい花とされ、お正月のお飾り用にも使われてきました。特に大きな花を咲かせる「祝寿海」という品種は人気があります。別名、元日草(ガンジツソウ)、朔日草(ツイタチクサ)と言われるのはそのためです。
もとは、北海道から九州までの照葉樹林の林床に自生している草丈15~30cmほどの宿根草です。根茎が短く、やや太い根を持ちます。早春に芽を出して開花し、その後葉をのばしますが晩春になると葉が枯れて秋まで休眠します。花色は黄色ですが江戸時代から花の美しさが着目され園芸品種が多数選抜育成され、白、黄褐色、紫褐色、橙紅色などがあり花形も一重~八重、万八重と変化に富みます。鉢植えで栽培されるほか日本庭園の石組に添えられることも多いです。
花言葉は、スバリ「幸せを招く」です。にんじんのような細やかな葉もかわいらしく、花が終わった後もコンペイトウのような果実をつけ種子をたくさんつけます。
◆天使の思いやりから生まれた、スノードロップ(=待雪草マツユキソウ)
「マツユキソウ(待雪草)」とその仲間を総称して「スノードロップ」と呼びます。秋頃から地中で根を伸ばし、まだ寒い時期に芽を出し、他の花も咲かない早春に花をつけることから、人々に春の始まりを告げる存在として親しまれてきました。雪の残る中でも花茎をすっと伸ばし、一輪ずつ花を咲かせます。下向きの白い花は、まさに雪がしずくとなったようです。つややかな光沢のある葉もまた美しいものです。 日本では「ジャイアント・スノードロップ」や「フロレ・プレノ」など数種が中心ですが、イギリスでは品種改良がとても盛んで数百種に達するともいわれています。朝になると花を開き、夕方になると花を閉じます。スノードロップは簡単に育てることができ、地植えなら特別な手入れをしなくても大丈夫です。風通しの良い明るい半日陰を好みます。
花言葉は「希望」「慰め」。禁断の実を食べてしまったアダムとイブは、降りしきる雪の中、エデンの園を追い出されました。そこへ天使が現れて「もうすぐ春がくるから絶望してはいけませんよ」と慰め、雪をスノードロップに変えたという言い伝えもあります。
この清潔な白さは神にふさわしい花ととされ、今では2/2カトリック教会のキャンドル祭に捧げられます。
◆この季節に香る稀有な花、蝋梅
蝋細工を思わせる質感の半透明の花びらで、梅のようなのでこの名がつきました。
開花時期は、12月末~2月末にかけて。お正月頃から咲き出し、なんといっても、新春に香り高い花を咲かせる貴重な存在です。
開花時期は、12月末~2月末にかけて。お正月頃から咲き出し、なんといっても、新春に香り高い花を咲かせる貴重な存在です。
中国原産で日本には17世紀頃に渡来しました。中国では、ウメ、スイセン、ツバキとともに、「雪中の四花」として尊ばれています。江戸時代初期に日本へ渡来し、ほかの花木に先駆けて咲く香りのよい花が愛され、生け花や茶花、庭木として利用されてきました。
花言葉は「愛情」「先導」「先見」。
内側中心部が紫色をしている黄花のロウバイに対して、やや大輪で全体が黄色の「素心蝋梅ソシンロウバイ」がよく見られます。
◆雪の結晶が花びらのようだと知られたのはいつから?
雪の結晶には一つとして同じ形がなく、またその美しさから、花になぞらえて雪華(せっか)と呼ばれてきました。
結晶の形は、6枚の花びらを持つように見える樹枝状が良く知られていますが、他にも鼓型、角錐状、針状などの様々な形状があります。
結晶の形は、6枚の花びらを持つように見える樹枝状が良く知られていますが、他にも鼓型、角錐状、針状などの様々な形状があります。
中国では、古くから雪の結晶が六角形をしていることが知られており、前漢の時代には韓嬰が雪の結晶についてふれた詩を残しています。
日本でも、東北などの寒冷地や中国からの知識が伝わり、平安期には雪の結晶が六角形であることが知られており、六弁の花(六つの花)として表現されていました。江戸時代に入って古河藩主土井利位が雪の結晶を観察し、「雪華図説」にまとめ出版したところ、結晶図の美しさと完成度の高さから、雪の結晶の模様(雪華模様)は江戸庶民の間で流行し、着物や服飾小物、はては茶碗の模様にまで使われました(この流行を受けて、土井利位は「続雪華図説」を刊行しています)。
雪華模様は、大炊模様(おおいもよう)、六つの花(むつのはな)ともよばれます。「雪華」は土井利位の命名によるもので、別名の「大炊模様」は、利位の官職(大炊頭)からとられています。
黒い布などをひき目を凝らすと肉眼でも観察することができます。』