「ぬけぬけ病」
回箱根駅伝(復路)で駒沢大学の工藤選手が前半途中からフラフラの走りになった。
あの不調を長距離界では「ぬけぬけ病」などと呼んでいるそうですが
さて、どんな病気なんでしょう?
回箱根駅伝(復路)で駒沢大学の工藤選手が前半途中からフラフラの走りになった。
あの不調を長距離界では「ぬけぬけ病」などと呼んでいるそうですが
さて、どんな病気なんでしょう?
記事(2018年1月4日 gooニュース)によると
『◆“ぬけぬけ病”とはどんな病気なのか。
「かなり前から陸上選手の間に広がっている症状。原因不明です」と解説するのは、「からだドック」(福岡市)代表で理学療法士の西山祐二朗氏だ。
「今回の工藤選手のように上半身と下半身に連動性がなくなり、上体が左右にブレてしまうのです。足が地面についていないようなフワフワ浮いた感覚になります。症状は人によって違い、左足にケガをした時、左足をかばって右足に体重を掛けて走った結果、右足にフワフワ感が起きる人も。一定の運動を繰り返す人に起きる周期性ジストニアとも考えられ、ピアニストやギタリストの指が適切なタイミングで動かなくなることもあります」
西山氏の元には4年ほど前からこの症状を抱えた長距離選手が来院するようになったという。
「メディカルトリート代々木治療室」院長の若月順氏は「酸欠状態」が原因ではないかとみる。
「極度の緊張状態で走ると息が『速く浅い』状態に陥って呼吸のリズムが乱れ、体内に余計な二酸化炭素が蓄積されることがあります。一種の酸欠状態で、アシドーシス状態といいます。筋肉が細かく痙攣することが多く、工藤選手が太ももを叩いたのはそのせいでしょう。酸欠だから頭がボーッとすることも。精神的プレッシャーと疲労、それに冬の寒さの3要素が重なって症状が起きたと考えられます」』