治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

愛着障害に気づいた理由。

2017-05-31 07:16:56 | 日記
さて、けいさんのコメントを引用させていただきます。

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浅見さん、こんばんは。

私はここ2、3年ずっと無職だったのですが、最近やっとアルバイトを始めることが出来ました。
仕事という面ではまだまだ出来ないことも多いですが、アルバイトが出来る状態になったこと自体が、私にとっては「愛着障害が治った」であり、自信です。

治ったと自覚すると、「実は愛着障害を抱えている人はとても多い」ということに次第に気が付くようになるのですが、そういう人たちとどう接し、距離を取っていくのかも、これからの課題だなぁと感じています。

治ると生きやすくなるので、治った人を見て『羨ましい』と駄々を捏ねる、その人こそ愛着障害を治せたら良いなぁって感じます。


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よかったですよね。
『人間脳の根っこを育てる』の中で目標とした

「やりたいことができる身体」に近づいたわけです。

このコメントを拝見しても、「治った」と自分で言うことが癒しになっているのがわかります。そこを客体化してホンモノ偽者論争をする人たちは本当に無礼ですね。そして負け惜しみが強い。

そうこの負け惜しみの強さ。

臆病で卑怯なこと。

これが私の見る「愛着障害」のひとつのあらわれです。

ギョーカイ猿烏賊がかかげてた「ありえない恐怖感」は彼らにとってはありえる恐怖感だったのでしょう。私は共有できませんでした。

でも「人間脳を育てる」で恐怖麻痺反射を知り、ギョーカイ猿烏賊の戦略が胎児のまんまだと知りました。「死んだふり」ではなく「生まれてなかった」のですね。そしてその状態像は私から見ると「臆病で卑怯」なんです。

そして「治療のための精神分析ノート」で胎児性の愛着障害について改めて学んで「これかあ」と思いました。胎児性の愛着障害の人が支援職を選ぶメカニズムとそれでも治さない理由は臆面もなく神田橋先生がここに書いてあります。腑に落ちました。

発達障害にせよ愛着障害にせよ治るコツのひとつは、愛着障害のある支援者を頼らないことです。それには愛着障害の薄い支援者を見つけるか、あるいは自分で自分を治すか。その際には身体アプローチ、言葉以前のアプローチが役に立ちますね。

そのあたりのことを6月18日目黒で話します。
かなり思い切って話します。
ご興味のある方はどうぞお越しくださいませ。






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3 コメント

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これって愛着障害 (とと)
2017-06-04 17:39:12
私は本心では嫌いな人や苦手な人からも好かれようとか嫌われないようにしたいと思ってしまうのですが(そしてその望みはまったくかなわないのですが)、これって愛着障害ですね

夫と私の数少ない友達は
「ととは嫌いな人に好かれようと無駄な努力をしている。そんな努力はとっとと切り捨てて、自分と好きな人だけを大切にする努力をすればいいのに」
「どうでもいい人から好かれなくても私は全然気にならないよ。好きな人や大切な人からだけ好かれていればいい」
という考えの人です
自分もそういうふうになりたいです
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支援の先へ (のんの)
2017-06-04 22:49:52
支援を受けていた頃、
徐々に感じるようになった居心地の悪さ。

特に親の会関係者の
見守り、らしき視線に感じた一種の気味悪さ。

これも愛着障害の産物のように思います。

親の会の方は
善意で手助けしているのですが、自分は先のような印象を持っていました。

てらっこ塾瓦版のブログを拝見しましたが、

支援から卒業していける支援、増えていってほしいです。
返信する
追記です (のんの)
2017-06-05 11:31:54
追記です。

当事者の中に、
社会の理解ガーを
押し売りする人たちがいます。

うんざりします。

ブログで、
健全な分断を提言されていましたが、
私も同意します。
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