治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

非猿烏賊の子を選ぼう!

2015-01-14 10:54:13 | 日記
「私はベム」のお札は作ったけど、考えてみたらもうあの時代を知らない方もいて
ベムがなぜ「修行や治療は差別!」と騒ぎ立てたのかわからないという方も増えているようだ。
新しい世代の読者ですね。

そういう方たちが「花風社の本で助かった!」と感謝のお声を寄せてくださるのをじっとりと遠くから見て
「信者」とか「取り巻き」とか揶揄する人もいるが
それ自体もう自分たちの負けを認めたようなもんだ。

なぜならあの頃のベム、そらパパ、そして吉川徹あたりの大キャンペーンの目的は「花風社の本を人々が読まなくなること」だったのだから
今も私が読者の人たちと和気藹々やっているということだけで、彼らは目的を遂行できなかったことになる。

でもまあ、その新しい読者のお一人に私は昨日申し上げた。
まああの頃のベムが見たら、私の自作自演キャラだと思うでしょうね、と。

意味不明です、とおっしゃっていましたが
それがあの頃の猿烏賊の発想ですよ。
今知るとおかしいでしょう。

根本的な間違いは彼らが「みんなちがってみんないい」とは信じていないこと。
だから「すべての関係者は、花風社の本を読むべきではない」
「そのうち誰も読まなくなる」
「あっちには味方がいない。こっちには味方がたくさん」と言い合っていた。ベム(宮本晋)、そらパパ(藤居学)、そして吉川徹はね。

確かに表立って味方をできる人は少なかったのです。
だってベムが鬼婆をおっさんにしたような奇々怪々の姿だったから。
攻撃されるのを恐れた方が多かったのです。

「でも君たちが思っているより私には味方が多いよ」と私は彼らに言っていました。
彼らは信じなかった。もしかしたら「見えないものは、ない」認知形式の持ち主なのかも知れない。

でも神田橋先生の本の予約が始まるやいなや
予約と励ましのメッセージが殺到。

私は裁判を抱えていた。
一次障害は治せないけど二次障害なら治るといいながら二次障害さえ治せないヘタレギョーカイの被害者の一人として。
一方で劇的に元気に幸せになっていくちゅん平の姿を見ていた。

皆さんはお子さんをどっちにしたいですか?
妄想すら抑えられず警察沙汰になるような大人になってほしいですか?
前向きに仕事に頑張れる大人になってほしいですか?
っていう話です。

そして修行・治療の路線に舵を切ったわけで。

ところが「私はベム」の人たちにとって、「そのようなトンデモかつ差別的な」本を読む人はいないだろうということだったわけ。
だから熱心に花風社の本を読む人がいれば
それは浅見の自作自演キャラ、とこういう発想だったんですな。

北海道の読者を自作自演キャラだとベムはブログに書き
これだけで立派に名誉毀損なので
私は訴えるよと言った。
そうしたらそれが差別なんだそうです。

私が飛行機代出してあげるから一緒に会いに行こうよと誘った。
そのかわり実在したら謝れよと言った。
そうしたらびびってこなかった。
あのときもワケがわからなかったけど、今ならわかる。
彼の目的は確かめることではなく、ただ呪うことだったから。リアルの世界で確かめる度胸はないのね。観念的に呪うだけのお仕事。

でもYTはそれで結局法的責任を取ったわけなので
訴えられることがなぜ差別かわからないのだが
要するに障害児の親という弱い立場の人間を訴えるのは差別なんだそうです。

つまり一部の障害児親は、自分たちは(そしておそらく当事者である子どもたちも)
社会的責任を免除された存在だと当然考えているというわけで
事実子どもが性器露出をしたりしたことをうれしそうにブログに書いていたベムは、まだ在学中から
警察沙汰になったときに自閉症協会と育成会、どっちが頼りになるかとか書いていた。
要するに最初から子どもをしつける気はない。いざとなったら「障害があるから」と逃げる気満々。

これで人々から疎んじられたとしても、それは差別ではない。人々が面倒を呼び込みそうなかかわりを避けただけ。

そこで私は「猿烏賊」というカテゴリーを作ったわけですが
それはもっと普通の社会人としての常識を備えた障害児の親御さんたちを守るためでもあります。

「親のせいではありません」といくら青いお札を振り回したところで、「私はベム」みたいな親がいたら、世間はやはり「障害児の親は変なんだ」と思いますよ。

そらパパが講演をキャンセルした事件もありましたね。
講演を行うというので、じゃあ私も聴きに行くわと言っただけで(そのまんま申し込むのは忘れてたんですけどね)講演を取りやめにした。
主催者にもすでに申し込んでいた人にも大迷惑ですね。

そんなに私に聴きに来てほしくなければ、申し込んだ時点で断る権利は主催者にあるし
(断られたら断られたという事実をここなりなんなりでちゃんと発表する権利は私にありますけど)
講演会なんて聴きたい人が行けばいいだけなんだから。

でもベムは私の講演の主催者にもいやがらせメール送ったり。

ともかくこういう非常識な行動を取る親とそれをサポートして怪しげなブログのリツイートにまで務める医師(愛知コロニーの吉川徹)もいたわけですが

すでにそれを知らない世代が読者になってくださっているのですよね、花風社。そしてどんどん治っていっている。神田橋先生、愛甲さん、森嶋さん、栗本さんとどんどん治す実践家とご縁ができましたのでね、ありがたいことに。

前向きな人、治す気のある人は、報われている。
そしてお子さんの将来も報われてほしい。

だから私として「猿烏賊には気をつけろ」と注意を促しているんです。

誰に、っていうと、

これから発達障害のある人たちにかかわる人たちに。
選ぶ立場である高等教育機関や企業に。あるいは福祉事業所に。

猿烏賊もいます。モンペもいるかも。
でもきちんとした保護者の方もいます。

大学によっては学生獲得に苦労している昨今、
発達障害の子をとってみては、トラブルが絶えず、しかもそのときに「障害者の権利ガー」とついてくるギョーカイ人や親にうんざりして「やっぱり発達障害の子は取るのをやめよう」というケースも見られます。

企業も同じことがあるかもしれない。

でもそのときに言いたいんですよね。
選びましょうよ、って。

どういう親に育てられたか。
これを見れば、かなり参考になるんじゃないかな。

猿烏賊じゃない人の子どもを選べば
うまくいく可能性は高まると思いますのでね。
悪いのは発達障害じゃないんです。
その特性に甘え、自分たちは何やっても許されてしかるべきだと思っている親。

だから

同じ発達障害の子でも

猿烏賊の子は避けた方がよさそうです。
何しろ修行は差別だそうですから。
子どもには修行させず、ありのままの障害特性を受け入れよ
それが猿烏賊なのでね。

そうじゃない発達障害の子とかかわってみてください。
結構いいやつ多いですよ。かわいいですよ。

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2 コメント

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かわいいやつです(笑´∀`) (おから)
2015-01-14 12:53:37
Twitterをあけたらブログが更新されていて、読んでいる最中に長男から嬉しい知らせの電話が入りました。で、思わずコメント欄をクリック(笑)、浅見社長の「発達障害を治したい」熱い思いと闘いのおかげで、私たち親子も順調に歩いて来られたなぁとしみじみしております。赤い本が出てまもなくの頃から読者でしたが、何せローカルギョーカイ活動に勤しんでおりましたゆえ社長の闘いをつゆ知らず、唯一ニキさんとの同一人物説のみは、こんなにローカルな所にまで山岸某より告発メール!なるものが届いておりました。ニキさんも社長も既に当地に凱旋なさってらしたので、告発メールは笑いの種でしかありませんでした。
 ニキさんや藤家さんの経験から発信された情報を始め、神田橋先生のご本も岩永先生のご本も発達障害児者を家族に持つものにとって本当にバイブルとなるものでした。社長が渾身の思いで書かれた彼らへの提言は、青年期を迎えた子の親としてある意味身震いする内容でしたが、書いて頂いた事にとても感謝しております。もりしーさんのご本や道徳入門が出た時はやっぱり生まれるのイヤ産むの10年間違えたなぁと思いましたし(笑)。
自閉症の診断がおりてからの18年、彼の成長を信じて歩き続けて来たわけですが、社長もご存じのとおりなギョーカイですから、一歩を間違えると悲惨な状況もたくさんあります。
良いご本に出会えたのは本当に幸せです。そして去年栗本先生に出会えた事も。あのご本とスープの効能はとっても多岐に渡ります。そのご報告はまたあらためて。だからこそ今度の芋本は、ただただ待ち遠しい限り。すみませんコメント長すぎですね、修行は幸福をもたらしますよ、花風社さんの情報は大事ですよと、皆さんにお知らせしたくて。
 おかげさまで長男、三月を待たずに次年度の契約更新をして頂いたという電話でした。一緒に喜んで頂きたくてコメント欄を開けました。応援ありがとうございました。
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おめでとうございます! (浅見淳子)
2015-01-15 08:50:43
おからさん、ようこそ。
ご長男の契約更新、おめでとうございます。
と言いながらも、就職を決められたときと同様「知ってた」とうい気もします。官公庁には手帳を持っている人雇用の義務があり、その中でおからさんのおうちと巡り会えたことが、あちらにもラッキーだったとまで思っています私。

修行は幸福をもたらす。本当にその通りですね。
いいお話をありがとうございました。
おからさんのことについては、またエントリを改めて書きたいと思います。

またお越しくださいませ。
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