治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

さまざまな脳みそ

2009-11-04 06:21:47 | 日記

写真は「自閉っ子シリーズ」のイラストレーター、小暮画伯が11月に銀座で開く個展に出展する作品です。
上海を行く37階建てのバスをパンダの運転手が運転している絵。
去年の上海旅行で着想を得たみたいです。

なぜ上海旅行でこういう着想を得るのか、私には謎です。
私だったら小龍包の絵かなんか描いて終わりそう。

脳みそってさまざまなんですよね。で
さまざまな脳みその人と仕事ができる編集者は面白い仕事なんですよ。

私は基本的に、体育会系根性論の信奉者だし
ずけずけものを言うし、むこうっ気強いので
本来あんまり「福祉向け気質」じゃないですけど
「脳みそはいろいろ」と考えやすい環境で生きてきたので
それで(一部の)自閉っ子と仕事がしやすいのだと思います。

あ、それと、なんでもはっきり言うと
(一部の)自閉っ子には「わーそうだったんですか」とか言ってもらうこともあります。定型の人相手だと引いちゃうような直言を、自閉の人は「詳しい説明」と受け取ってくれるところがあります。そういう意味で、(一部の)自閉っ子は付き合いやすいです。

思わぬ特技だったな、と思っています。率直にものを言うからうまくいくなんて。

小暮画伯の特技は
どこから見てもお相撲さんの身長・体重を当てられること。
画家の目ってすごいんだなと感心します。だから似顔絵も上手なのでしょう。
小暮さんの描く似顔絵はみんな笑います。笑っちゃうほどそっくり。
しかも不思議なことに、一度静止画像で描いた人を動画で動かせるんですね。
でも視覚が強いせいでしょうか、思わぬところで自閉っ子の理解者だったりします。
ニキさんの感覚統合検査の録画はマンガにするため全部見てもらいましたが
私たちが「フシギだ」と思ったニキさんの動きに「理由がある」と説明してくれました。

というわけで、個展のご案内です。
今回はイラストというより本職の油絵+オブジェですね。
運がよければ小暮画伯に会えるかも。
私も鑑賞しにいくつもりです。

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小暮満寿雄展 (Masuo Kogure  solo exhibition)
-サラダボウルいっぱいの幸福-

2009年11月27日(金)~12月9日(水)
12:00~18:00
木曜と日曜は休廊ですので、ご注意ください

ギャラリー・ミリュウ
104-0061中央区銀座6-10-10 第二蒲田ビル3F
http://www.excite.co.jp/map/m/?el=139.765211944444&nl=35.667135&scl=8

TEL 03-5537-8733
FAX 03-5537-8734
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