治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

濃い一日でした

2013-07-08 07:15:17 | 日記
愛甲修子さんに質問する会、充実した時間でした。
重いご質問から、生活スキルに関すること、社会や家族の理解に関することなどさまざま。
新刊だけでなく、お悩み別に本を持って行きました。たとえば成人になって膠着状態になっているというお悩みにはちゅん平さんの本、自他の区別がついていない系のお悩みには岩永先生の本というように。
「押し売りはしませんけど、お役に立つと思います」と皆さんにアピール。結果として完売。ありがとうございます。

ご質問の中で、自分には絶対にわかりえない問題というのがありました。
対人不安です(ていうか今、たいじんって打ったらタイ人って変換されました)。
人が怖い、外に出られない、という感覚は、本当に生身ではわかりません。
愛甲さんはきちんと対応策を話されていましたが
私は対人不安ってどんな感じがするものだろう、と想像を巡らせていました。

質問する会を終えたあと、愛甲さんと私は新幹線で東京に出ました。
その間にお弁当をいただきます。
これから夜まで、神田橋先生のお勉強会なのです。

先生は相変わらず、というか前にもまして、お元気そうでした。
実は最近、個人的に御礼を申し上げるべきことがあり
ご挨拶してきました。

いつものとおり、充実したお勉強会だったのですが
(専門職ではない私はまあオブザーバーみたいなもんですが)
私にとっての大きな収穫は二つありました。
「対人不安」と「妄想」です。
神田橋先生は「強みは弱みの裏にある」とか
「症状は自己治療である。どういう症状を呈しているかに、その人がどう立ち直っていくかのヒントが隠れている」(大意)みたいなことをいつもおっしゃいます。
昼間聞いたご相談のことが頭にあった私は
「対人不安」という症状に先生がどういう資質を見いだされているかを学び、「なるほど」と思いました。
そこに立ち直るヒントがありそうです。

また妄想については、お医者さん同士のやりとりを聴きながら
自分自身の体験から、その妄想の被害者になったとき、一般人はどう対応すればよいのかを考えました。
そして改めて
裁判を起こし、最後まで闘ってよかったと思いました。



というわけで濃い一日でした。

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さて新刊
皆様続々御注文ありがとうございます!
今週半ばから発送していきます。
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始まりました。綱取り場所。