治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

心はあまり違わない

2012-11-14 11:18:45 | 日記
昨日は、協会配信でお相撲を見ながら、65通のレジュメと65枚の自閉っ子通信を九州に送り出しました。
自閉っ子通信は、あえてニキさんの号にしました。
今度のお話では、ニキさんから教わったこともたくさん話すけれど
本はそんなにいっぱいもって行けませんので
ニキさんの本の注文書がついているニキさんの号を持って行くことにしました。

ニキさんとの長年のおつきあいで教わったことは
「自閉っ子、心はあまり違わない」っていうことです。
違うのは心じゃなくて、身体感覚と、世界の切り取り方。
お互いに腹を立てないために、この違いを知っておくのは大事なことだと思います。
会の目的の一つが、お互い腹を立てないためのお勉強ですから
ニキさんの話を避けて通るわけにはいきませんからね。



帰ってきたら、11月26日に川崎市中原区でお話しするレジュメを書きます。
中原区民限定の小さな会ですが
すでにご質問が上がってきています。
それを見て思ったのは
皆さん問題行動をSST的に解決しようとして、もがいているんだな、ということ。
花風社で書いて下さってる方々は、そうじゃない解決方法をとっておられると思うので
そのことをお話してきます。
先日も、そのために(も)取材に行ってきました。
私は専門家ではなく、専門家に話を聞く立場なので
それをはっきりさせるためにも、専門家の意見の裏付けが必要ですからね。

そしてお相撲が終わったら
会いたいというお申し込みのあった方に何人か会います。
これは「自閉症者の犯罪を防ぐための提言」関係です。
あの本を出して、これまでと違ったご縁に巡り会うことになりました。
「自分も発達障害者の迷惑行動に長い間苦しんできた」という人たちです。

皆さん、長年悩まれて悩まれて
福祉や医療、そして司法に相談して
あの本に手を伸ばしてくださった方たちです。
「腑に落ちた」「自分たちもなんとかしたい」という方を
少しでもラクにできるのなら、とお会いすることにしました。

その結果、本を出すのか
あるいは「発達障害者を塀の中にばんばん送り込む会」(仮称)みたいなものを作るのか
今のところは未知数です。
とにかくお会いしようと思っています。

遠方から電話でご相談で
「今までは示談で済ませてきたけれども、親として地域での信用は丸つぶれ」とおっしゃる方には
「一度、示談で済ませず、きちんと警察に連れて行ってもらったほうが、わかりやすいかもしれませんね」とお話しました。

発達障害の正の面も負の面もきちんと見つめること。
どっちも社会に伝えること。
それが自分の役目だと、私は思っています。

☆☆☆

先場所落とした格下の相手と二日連続で当たって、勝ちました。
見事な勝ち方でした。
ほっとしました。