治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

努力して凡人を目指す

2012-11-07 08:55:46 | 日記
これはニキさんの名言です。
「自閉っ子、えっちらおっちら世を渡る」に書いてます。

昨日この言葉を思い出したのは
発熱が話題になっていたからです。

頻回な発熱。
これが当初、私を戸惑わせました。
元祖赤い「自閉っ子、こういう風にできてます!」が出た頃には
まだニキさんは月の半分熱を出していたのです。

熱を出しやすいとか
風邪を引きやすく、引いたらなかなか治らないとか
そういう現象が、発達障害の人に見られることに気づきはじめたことでした。
社会性うんぬんの前に、苦しそうだなと思いました。

で、2012年の今

ニキさんは別に熱を頻繁に出しません。

どうして自分は熱が出やすいのか、定型の人と違う理由があるだろう、と仮説を立てて突き止めて
生活を工夫するようになったのです。
その結果、熱が出なくなった。



そうなると
仕事にも遊びにも時間が使えますよね。

どういう工夫をしたかは
「続々自閉っ子、こういう風にできてます!」に書いてあります。



熱があまり出ない状態というのは、定型の、ある程度健康な人には当たり前のことで
それこそ凡人です。

その凡人を目指すのに努力がいるということ
それが障害なのだと、ニキさんは教えてくれました。

でも原理原則を見つけたら、それを守ればいいだけで

その生活習慣は、一般の私たちから見るとへんてこな面もあるけど
そこに突っ込みを入れないのも支援だと思います。