団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

亡き夫からの「ありがとう」に妻からありがとう

2023年03月07日 | 新型コロナ

NPO法人日本語検定委員会の第14回「日本語大賞」に入選し

た石川県在住、主婦の「感謝の気持ちを言葉に」はコロナウイ

ルスで命を落した夫への感謝と必死に悲しみの淵から立ち上が

ろうとしてる思いが感じられる内容だった。

 

5年前、妻はがんになった、長期入院や抗がん剤治療で命はつ

ながった、夫婦二人暮らしで退院後、夫は家事全般を手伝って

くれた、ゴミ捨て、買い物、庭の草むしり、ペットの世話、風

呂掃除、お互いありがとうと感謝の気持ちを言葉にする毎日は

幸せだった。

 

それがある日、突然いつもの日常がなくなった、夫がコロナ感

染症で帰らぬ人となった、いきなり夫という支えをなくし目の

前が真っ暗、夫が亡くなってもうすぐ一年経つが未だに悲しみ

の淵から抜け出せないでいる。

 

「もう戻れる気がしないので、たぶん今夜で終わりだと思う、

もう書く力もない、げんかいです、ありがとうございました、

とても幸せな日々でした」命がけで震える手での筆談、発病か

ら1ヵ月のことだった、あたりまえのような「ありがとうの感

謝」が二人にあった日々、亡き夫からの「ありがとう」に妻か

らありがとうの感謝の言葉はきっと天国の夫に届くことだろう。