団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

米寿を迎えた二人の心の中は

2021年02月02日 | 老後の生き方

めがさめる、どこもいたくない、かゆいところもない、からだ

はしずかだ、だがこころはうごく」

このひらがな文字だけの詩は詩人の谷川俊太郎氏の「ベージュ」

収められた「あさ」の一節である、ベージュ=米寿、谷川氏が

88歳米寿を迎えたとの作品である、少し足がおぼつかなくな

ってきて外に出るのが億になってきたが家にいて詩を書くのが

楽しくなってきたという。

 

もうひとり同じ米寿を迎えた哲学者の山折哲夫氏、孤独とむきあ

ことでより豊かな生を得ることができると言う持論を展開「ひ

とりの哲学」のなかで、こんなフレーズがある、「夜9時を過

ころになればひとり酒も終焉を迎える、さあ、これから死ぬか、

と掛けをかけそのままベッドに転がりこむ」これから死ぬかと

うものの、私にはこれからも生きていくぞという心の叫びに思

えてならない。

 

老年になると人生が円熟して人生のすべてがはっきり見えるよう

年代を私自身長い間想像してた、しかし人生は年齢を重ねるに

つれ生きづらく理不尽になっていく、決して輝かしい老後なんて

ない、そんな老いの時間を迎えた人間の心境を素直に表現してる

お二人の言葉はなぜか心に響くものがある。