どんなふうに生きていけば楽しく心地よく過ごせるか、これは
ひとりひとり手探りで探すしかない、誰もが自分の老いについ
ては素人なのだから。
老後なんて変化のない日常かもしれない、それでも習慣化した
日常のなかに新しい発見があるものだ、毎日が同じようで微妙
に違う、体重の増減や病気の進行具合、食べ物の好みなど1年
前とは明らかに違ってきたことに気がつくことがある。
今までの人生をふりかえり自分が何に関心を持ち、何に感動し
てきたかを思いだす、楽しかった、嬉しかった、面白かった、
笑った、感謝した、そんなシーンを思い出すと、なぜか閉ざさ
れた心の窓が開くような感じになる一時である。