「たとえ今は会うことがなくても会えば一瞬で心が通じあうよう
な友」は誰にでもいると思う、私も10年、20年と会わない友
人と定年後に会うと懐かしさもあり心が通じあった気がしたもの
だ。
ただその後つきあいが続くことはなかった、やはり当時の輝きは
色褪せてしまったのか、何年も会わなかったのは会わずに済んだ
ということ、私の人生のなかにその人たちの居場所がなかったし、
その人たちの人生のなかにも私の居場所がなかっただけ、必要と
しないし、されない関係だったということだろう。
今思うと本当に大切にしたい関係なら相応のメンテナンスは必要
である、手紙をだすなり電話をかけて近況を語り合うことは出来
たはずだ、しかし現実のつきあいはその時で終わったこと、それ
よりも思い出に感謝し、それぞれの友人が残してくれた心の宝を
いつまでも大切にしたいと思っている。