教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

◆クローズアップ現代:大量の無縁墓投棄

2014年10月17日 20時43分45秒 | 悩み

2014年10月09日 | お墓と終活

10月8日のNHKクローズアップ現代で

大量の墓石投棄を問題視していました。

明治以来イエを中心とした民法によって、私たちは先祖代々墓を守って来ました。

ところが、戦後の民法はイエから個人を対象にしていることや、

都会への人口の流入によって、墓を守れない人が急増しました。

そこで最近脚光を浴びているのが、墓じまい。

先祖代々の墓を無縁に放置するより、墓を閉まって合同永代供養墓に収めるということに注目が高まっています。

ちょっと前まで3世代同居が当たり前だった生活が、核家族へ。

そして、結婚しないシングルの増加へ。

墓も先祖代々から家族墓へ、そして個人墓へと向かって行くことでしょう。

LEDが100年に1度の発明なら、お墓の変化も100年に一度の大変革だと思います。

先祖代々の墓に変わる新しいお墓のカタチは何?と尋ねられたら、樹木葬永代供養墓と答えるでしょう。

はっきりと断言できます。

ピンチはチャンス。この現象をどうとらえるか、これが布教に活かされるかと思います。

ある方は、永代供養墓が現代の一番の布教と言うのはこのことです。

日本仏教は葬儀やお墓と切り離せません。

曹洞宗はお葬式を一般庶民に導入した事によって、江戸時代以降教線を拡大してきたと言われています。

今の時代、イエから個人へと、墓が先細りするのであれば、個人がどのようなお墓が求められているのかを考える。

ここに教線拡大の大転換が潜んでいるのではないかと思うのです。

ただ、仏教は変わるのが苦手でゆっくりが好きなのですが、時代はそれ以上のスピードで進んでいます。

最後にTVのコメンテーターは、こういっていました。

散骨は亡くなった人と対峙できない。

その人が散骨を希望しても、残された人は決してそうとは考えない。想いは異なる。

とコメントしていたように、散骨はおすすめできません。

本来土葬であったように、樹木葬(土に還る葬法)が一番日本仏教合ったお墓かと思います。

この問題は地方も都会もすべての人に関わる大問題ですので、

一緒に今後も考えていきましょう。

 

 

 

◆祈りと供養のしるべ建設始まる

2014年10月01日 | あの世この世

 

9月27日の地域紙「石巻かほく」に、カラーで大きめに掲載していただきました。

いよいよモニュメント「祈りと供養の標(しるべ)」が着工しました。

全国の支援者の方々の協力を頂いて、11月11日震災より3年8ヶ月を経て

完成予定です。

過去への祈りは供養に通じます。

未来への祈りは、希望や夢、幸せを祈ることにつながります。

この施設は震災のど真ん中(石巻市皿貝地区の鎮魂の森)から被災地全方向に祈りを伝えることができます。

鎮魂の場所というと、津波襲来の海岸を連想するかもしれませが、ここは

被災3県の南北400キロのちょうど真ん中に当たります。

角度としては210°。

この地に立って、北は久慈市、南はいわき市に手を合わせ祈りを送ることができるのです。

また、納骨堂も兼ねていますが、ここには震災で犠牲になったお骨を入れるのではなく、

震災であと取りをなくしたり、お墓を用意することができない方などのためのもの、

生活困窮者には無料で納骨できるように配慮したお墓です。

もちろん条件(檀家になっていない方なら)さえ了解頂ければ、普通の方でも、都会の方でも

納骨することができます。

(社)てあわせ、の目的は少子高齢化と震災復興です。

震災によって人生が狂った方少なくありません。

そして時代は超高齢化の大波が襲ってきます。

お墓が用意できない、入れないという人も今後予想されます。

お墓がないことで心配でたまらない。

これは震災の二次被害ではないかと思うのです。

そんな方々のためにも、生活が大変な高齢者のためにも、安穏な終の住処と思って頂ければいいと思います。

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制度が廃止され、生活スタイルが変わっているのに、お墓は一向に変わらない。

そんな中、お墓のあり方として注目されているのが、樹木葬の一種の桜葬です。

例えると、お墓のマンション型のようなもので、桜の下の限られた敷地に

直接埋骨する集合墓です。

小さな面積ですが、他の人の骨と重なったり混じったりしません。

個が守られています。

価格はというと、25?25㌢で40万、二人だと60万

年管理費5千円、生きている間は月300円がかかります。

大阪の話ですから、安いか高いかというよりも

石を使わないお墓ですから、その分絶対安価です。

墓石を用いると維持管理が出てきますが、

世間一般の人がで心配しているのは、無縁になるかもしれない

ということ。

墓石を用いず、合同で永代供養すれば無縁になりません。

ですから、これからの時代、今まで石のように硬く変わらなかった

お墓のカタチも、こんなスタイルで変化の兆しが出てきているようです。

最後にコメンテイターがこんなことを言ってました。

生きている間にお寺や坊さんと交流しないとね・・・

そのとおりです。

そして、自分のお墓の隣に誰が眠るかわからないから、

生きている時に墓トモになっておけばいいのです。

生きている時に、お寺と墓トモの縁。

これが新しいスタイルになればいいですね。

今の時代、なんといっても恐ろしいのはお化けや幽霊でなく、

無縁が最大の恐怖ですから。

 

引用元http://blog.goo.ne.jp/enisinet

 
 
 

プロフィール

都道府県
岩手県
自己紹介
岩手県一関市 常堅寺 住職
  一般社団法人 てあわせ 理事長
Virtual Ending Temple終活山縁伝寺山主 写経写仏カルチャー講師

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