教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

 「破天荒」は豪快で大胆?=40代以下、7割超が誤解-文化庁・国語世論調査

2009年09月06日 11時06分49秒 | 受験・学校

 『誰も成し得なかったことをするという意味の故事成語「破天荒」を、40代以下の人の7割超が「豪快で大胆な様子」だと誤解していることが4日、文化庁が発表した2008年度の国語世論調査で分かった。「手をこまねく」などの言葉でも使い方を間違えている人が多かった。
 調査は1995年度から毎年度、面接方式で行っている。今回は3月に実施し、全国の16歳以上の1954人から回答を得た。
 破天荒の意味を正しく選んだ人は16.9%だった。一方、「豪快で大胆」との回答が64.2%に達し、年代別では16~19歳が75.0%、20代から40代が73.4~77.2%だった。
 何もせずに傍観することを表す「手をこまねく」の意味として、「準備して待ち構える」を挙げた割合は45.6%。16~19歳では61.1%で、若者の誤答が目立った。「時を分かたず」では、本来の意味「いつも」を選択したのは14.1%のみで、「すぐに」との回答が66.8%を占めた。
 慣用句の表現を選ぶ質問では、指示・指揮することを表す「采配(さいはい)を振る」を正しく答えた割合は28.6%。58.4%の人が「采配を振るう」を選んだ。目上の人に気に入られることを示す「お眼鏡にかなう」を「お目にかなう」と間違った割合は39.5%だった。』時事通信

破天荒の意味をポピュラーな国語辞典で調べて見ますと「今まで誰も出来なかった驚嘆すべきことを成し遂げること。又、前代未聞のたとえ。」と書いて有ります。故事 『唐代の荊洲(けいしゅう)では、受験生を厳選して中央の科挙かきょ(=官吏登用試験)に送ったがいつも落第していたので、世間では荊洲けいしゅうを天荒(=天地未開の状態)と呼んだ。後に劉蛻(りょうぜい)が初めて及第した時人々が驚いて「天荒を破った」話し合ったことから言う。<北夢瑣言 >」旺文社「国語辞典」改訂新版、松村明、山口明穂、和田利政編、981ページより引用。新村出編広辞苑によりますと「(「天荒」は天地未開の時の混沌たるさまで、これをやぶり開く意」今まで誰もしなかつたことをすること。麻生太郎首相の読み方で話題になりました未曾有(みぞう)、前代未聞。』と書かれています。手を拱(こまぬ)く、 もともとの正しい表記と読み方は「こまぬく」ですが、読みにくいので「こまねく」と今は読んでいます。「腕組みをする、何もにずにいるさま、又考え込んでいるさま」を意味します。」広辞苑より引用。もっと身近に有る国語辞典を大人も、子供達も引き、正しい日本語の意味と使い方を学ぶべきではないでしょうか。小学校から英語学習も大切ですが、母国語の日本語学習の充実が必要なのではないでしょうか。日本人が、母国語の日本語の意味と正しい使い方が出来ないようでは日本語の危機と言えます。国語の教育の大切さ考え直すべきでは有りませんか。今のままでは、母国語の日本語を正しく学び、使わないといつか母国語の日本語の衰退を見る時期が来ないか危惧します。 

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