教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

天木直人のブログ 『ボルトン暴露本の分析・活用で韓国に負けた日本』

2020年07月08日 17時03分49秒 | 国際・政治

天木直人のブログ

『ボルトン暴露本の分析・活用で韓国に負けた日本』より、転載させて頂きました。

2020-07-08

 

 

 かつてボルトンの暴露本が発刊される前に、河野防衛大臣が記者たちに聞かれ、まだ読んでいない、読もうとしたが手に入らなかったなどと、ウソとも本当とも見分けがつかない、逃げの答弁をしたことがあった。

 

 それを知った時、私はなんと馬鹿な事を言っているのかと笑った。

 

 その気になればいくらでも手に入ったはずだ。

 

 そしてボルトンの暴露本は日本の事についても多く言及されているのだから事前に入手して周到な分析をすべきだったのだと書いた。

 

 そして発行された後も、私は、いまこそメディアはチームを組んで暴露本を読みこなし、我々国民に、安倍政権が隠して来た対米従属外交のおそまつな数々を知らせるべきだと書いた。

 

 ところが、いまだに、まともな解説を私は見た事がない。

 

 そう思っていたら、発売中のサンデー毎日(7月19日号)が浅川新介記者の記事で教えてくれた。

 

 ボルトン暴露本は韓国で大きく取り上げられたと。

 

 中でも6月23日の発売前に韓国で話題になったのが、暴露本に書かれている朝鮮半島の関連部分を抜粋したA4用紙16枚にわたるペーパーだと。

 

 このペーパーはすでに6月20日に中央省庁に出入りする記者たちの間に出回っていたという。

 

 作成者ははっきりしないが、韓国政府がまとめたものと思われると。

 

 ボルトンが暴露本で明かした韓国政府の対応を逆手にとって、いかに韓国政府が南北間の経済協力推進のため米朝関係の改善に腐心したか、そして日本がそれを邪魔してきたかを解説しているというのだ。

 

 これこそが暴露本の正しい活用方法なのだ。

 

 やれば出来るのだ。

 

 日本も事前に暴露本を入手し、それを分析して活用できたはずだ。

 

 もっとも日本政府にとっては都合が悪いことばかりだから、隠すしかない。

 

 その逆に、日本の野党やメディアは安倍政権の外交醜態を国民に知らせて批判できたはずだ。

 

 在日米軍経費の4倍増を伝えたところ谷内正太郎はまともな反論をしなかったばかりか、在日米軍の撤退だけは止めてくれといって足もとを見透かされたとか、北朝鮮問題では、韓国の言う事を相手にするな、北朝鮮の非核化では絶対に譲歩するなと、谷内や安倍はボルトン顔負けの事を言って来たとか、突っ込みどころ満載の解説が出来たはずだ。

 

 日頃、安倍外交を批判して来た野党やメディアがそれをしなければいけなかったのに一切しなかった。

 

 英語が読めないのか。

 

 英語を読むのが面倒なのか。

 

 ここでも日本は韓国に負けている(了)

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