教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

白い巨塔変革の波『国立大学病院の院長選挙

2007年02月11日 22時14分50秒 | 受験・学校

教授ら『派閥争いの温床』

医局の教授が人事なとで絶大な権限を持ち、山崎豊子の小説『白い巨塔』の舞台になった国立大学病院。そのトップを決める院長選挙に、教授、助教授らの教員だけでなく、看護師や技師、事務職員も参加出来るように投票拡大する動きが広がっている。国立大学の大学経営の透明化が求められるなか、教員だけによる選挙は『派閥争いの温床』『閉鎖的で現場軽視』との批判が強い為だ。投票権の『門戸解放』で、国立病院の体質は変わるのか?(2007年2月11日朝日新聞・社会面)

大阪大学医学部附属病院(大阪府吹田市)は、1月初め、院長選の予備選挙に当たる『一次選挙」を実施した。従来講師以上の約550人だけが投票出来たが、今回初めて、課長級以上の事務職員、看護師長、技師長ら約60人が加わった 。1次 選挙は教授の名前を自由に書いて 投票する。 このうち上位3人 が教授会での「2次選挙}に進む。開票の結果、大学院「医学研究科の林紀夫教授(59)が院長に選ばれた。 選挙に初めて参加した事務職員は「1次選挙だけとはいえ、教員だけで決められていた院長選びに、私達現場の職員が関与できるようになった意味は大きい』と話す。04年の国立大学法人化で、「学長選考会議』に外部の人間を参画させることが定められる事などを契機に、同病院でも従来の院長選の有り方を再検討。『閉鎖的』との批判が根強かった選挙制度を改めることにした。ある教員は「院長選のたびに、教員同士の多数派争いが起きるなどの弊害があった。体質を根本的に変えるためにも一般の事務職員にもさらに投票資格を広げて欲しい」と話す。こうした動きは他大学にも広がっている。大学関係者によると国立大学病院の半数程度が何らかの形で投票権を拡大しているという。

国立大学医学部は、昔から学閥の強いところです。患者の命を預かる国立大学附属病院ですから研究業績や手術数の向上も大事ですが、病院の教員や看護師、技師、事務職員、患者の総て皆さんに慕われる立派な人格者のお医者さんが、国立大学医学部附属病院の院長先生になって頂きたいと思います。私のお世話になりました86歳で現役の開業医で外科医の先生は、医者は「患者の命を預かる責任の重い仕事」ですと言われました。患者の皆さんが、信頼感を持ち安心して『命』を預ける事の出来る医療事故のない、人間味あふれる暖かい治療を受けられる素晴らしい国立病院を目指して戴きたいと思います。

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