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記憶が薄らいだ証拠

2012年07月22日 23時02分34秒 | あれこれと
劇を観に行った帰り道。
高田馬場駅前で、数人の若い男女が、1冊の本を配布していた。
野次馬根性旺盛の私は、もちろん受け取る。

「平和を愛する世界人として 文鮮明自叙伝」
文庫本。
帯には「300万部突破 20の言語に翻訳された世界的なベストセラー!
新たに日本にまつわる歴史的秘話を収録」
とある。

まあ、無料でどんどん配っているのだから、300万部は当然か。

統一協会の宣伝本である。

この若い男女は、ためらいの表情はさらさらなく、確信に満ちた表情で配っている。

あれだけ世間を騒がせた統一協会について、もう世間の人たちの記憶が薄らいでいるのだなと、
残念に思う。

もう30年以上も前。私の友人も、この「似非キリスト教」に入信し、人格と人生とを変えて
しまった。
ほどなくして「壺を買って欲しい」「高麗人参は、なににでも効く薬だ」といって、私たちのもとに現れた
彼は、もう以前の明るく真面目な彼ではなかった。
ロボット。
感情のない、ひたすら使命を実践するだけのロボットだった。(彼を脱会させるのには、一年かかったが、この例は
まだ幸いに属するのだろう)

まだ生き延びていたのだ。

この本をぱらぱらめくった限りでは、まったくもって「教義」や「路線」を変えたようではないようだ。

人の記憶は、脆いものだと思う。




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