息苦しい世の中で 自由に語り合える空間を

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百日紅の鮮やかな色に託す思い

2009年10月04日 18時10分11秒 | わたしごと
伯母がショートステイを決断し、近くにある「〇〇の家」という施設に昨日移りました。
自宅では「盗聴されている」「隣の若いのが私の命を狙っている」「電灯の真ん中に三人組の姿が現れて」「寝ようとすると体がカーっと熱くなるのはインターネットのようなもので操作しているからにちがいない」などとかなり被害妄想が強くなってきて、親切にお世話してくださる方にまで「私の財布をとろうとしている」と、あらぬ嫌疑をかけるまでになり、民生委員さんのご尽力もあり、二週間限定ながら、逗留できる場を作っていただきました。
今日、その施設を訪ねてきました。 民家をそのまま利用したものらしく、立派な建物なのですが、バリアフリーも覚束ない段差の多い家です。
伯母はリビングルームを利用した広間で 元気にしていました。伯母の好物のかりんとうを介助の方に、挨拶代わりに渡し、少しの時間話をしてきました。
伯母の話は、ここ数ヶ月、同じ内容で、先に挙げた「被害」の数々の報告、栃木の伯父の探している施設の募集状況です。
周りのショートステイをしている方からすれば、伯母は饒舌で、よく動くので、「みなさんが伯母さんよりも年下なんですよ」と聞いて驚いてしまいました。
と言っても、伯母本人には、「終わりの時刻」にまた一歩近づいたとの思いは強いようです。
「またあ、そんなことないって」と笑いながら返事をしましたが、強張った笑いだと自分でもわかります。
施設を出て、何軒か隣の家に咲く百日紅の鮮やかな紅色を見つめていました。
人を恨めしく思いながら、ではなくみんなに感謝しながら終わりを迎えてくれたらなあと、心底願いつつ。
コメント
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