正さん日記

世の中思いにつれて

政権争いへ、解散7月21日、総選挙8月30日に!

2009-07-13 06:06:31 | 政治
 昨日、12日に行われた注目の東京議議員選挙は、大方の予想以上に民主党が大勝、自民党は、勝敗ラインとしていた公明党と合わせた与党による過半数割れとなった。
 先週の静岡県知事選挙に次ぐ敗北を喫した麻生太郎首相は、今日午後、自民党、公明党役員と協議し、7月21日(月)衆議院解散、8月30日(日)投票とすることで合意した。
 麻生首相は、都議選の結果と国政とは関係ないと強弁しているが、誰もがそんなことを認めるわけがない。素直に、敗北を認め、衆議院選挙での協力を求めた方が余程得策だと思うのだが、麻生氏がそんな人の心理が分かる人間なら、これほど追い込まれたりはしなかっただろう。
 
 今度の都議会議員選挙だけではなく、名古屋市長選からこの方、主要な地方都市の首長選挙で、自民党が推薦する候補が連敗を喫している原因は何なのか。
 それは、2005年に小泉純一郎首相の元で行われた、郵政民営化の賛否を問うためと謳われた衆議院選挙で、自民が圧勝した後の反動が、ずっと続いていると見なければならない。
 小泉後は、安倍晋三、福田康夫、麻生の3代が、1年置きに交代、3代とも内閣支持率が低迷していたため解散・総選挙を回避してきた。安倍首相の時の2006年には参議院選挙が行われたが、自民党が大敗、それ以来、衆参両院のねじれ現象が生まれた。
 
 この間、国政では、安倍、福田、麻生各内閣が衆議院における三分の二条項を使って、次々に重要法を成立させてきた。
 一方小泉構造改革を継承した安倍、福田内閣は、生活保護や高齢者医療、母子家庭、身体障害者など社会保障制度の削減、年金問題、雇用問題などのひずみを生せ、地方の疲弊化、格差社会問題など、小泉、竹中路線の矛盾が次々に露呈、これらが国民の批判となって選挙の結果に表れている。
 麻生首相は、小泉構造改革路線の部分的修正を図ったが、これが国民に理解されず、自民党内でも小泉派からブレたと言われ批判を受ける形になった。
 
 また、都議選の場合は、石原慎太郎知事への批判も無かったとは言えない。新銀行東京、築地市場の移転、東京五輪、傲慢な知事の態度など、今度の選挙では、民主党の勢いに相乗して、石原批判票が民主候補に回ったことも考えられる。
 自己中心主義の石原氏は、麻生首相に恨み節を投げかけているが、自らへの批判もあったと自覚しなければならない。
 
 このように、背景には、小泉郵政選挙の反動が、構造改革への批判と重なったこと、安倍、福田、麻生内閣の政治姿勢に対する不満が充満していたことなどが、自民党への逆風となって吹き荒れ、直近の要因は、自民党内の不統一、麻生首相の優柔不断さ、東国原英夫知事への出馬要請などが世論の批判を受けたと言ってよい。
 こうした中で、ようやく選挙の日程が決まった。こうなると民主党が目論んでいる、衆議院への麻生内閣不信任決議案、参議院に同問責決議案の提出はどうするのか。

 麻生首相は、解散から選挙まで40日ぎりぎりの日程に腐心、この間、民主党鳩山由紀夫代表の個人献金虚偽問題追及を中心に、逆転を狙ってあらゆる戦術を行使するだろう。投票日の8月30日までは短いようで長い。この間、風向きが変わる可能性も無きにしも非ずだ。いよいよ天下分け目の政権取りの火ぶたが切られた。「関連:7月10日
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