正さん日記

世の中思いにつれて

先が見えないロシア、グルジア紛争

2008-08-29 17:53:16 | 世界
 ロシア、グルジアの対決が、米大統領選や、中東情勢に関連するような報道が飛び交っている。
 1つは、ロシアのプーチン首相が米CNNの単独インタビューで、米政府の誰かがグルジアをそそのかし、南オセチアを攻撃させ、ロシアの介入を呼び込んだと語った。プーチン首相は、これにより、外交に経験豊かとされる共和党マケイン候補と、未経験者の民主党オバマ候補を比較させ、マケイン候補の強みをアピールさせ、選挙戦を優位に持ち込もうと画策を図ったと言う。
 これに対し、ホワイトハウスのペリーノ報道官は即座に否定したが、この見方は関係筋で早くから出ていたので、火のない所に煙が立たない類かも知れない。
 
 また、グリジアへイスラエルが兵器を送ったという観測から、これに反発したロシアが、イスラエルと対峙するシリアに武器を送ったため、こんどはシリアとイスラエルの間に不穏な空気が流れているとのことである。
 現在、黒海でアメリカ艦隊とロシア艦隊がにらみ合っているようだが、ロシア、グリジア紛争は、完全に米ロの対立になっている。
 
 しかも、当のロシアをはじめ中国など、国内に民族独立を求める地域を抱えている多数の国にとって、ロシアがグルジアの南オセチア自治州とアブハジア自治共和国の独立を承認したことは、今後に大きな影響を残したことになる。
 さらに、グルジアを始め、独立国家共同体(CIS)から離脱し、北大西洋条約機構(NTO)入りの国家が、今後どれだけ出るかも関心事になる。
 欧州主要国も一様にロシアへの批判を叫んでいるが、これらの中でロシアから石油などの資源を入れている国の戸惑いは隠せない。
 
 ロシアのメドベージェフ大統領も強気の発言を躊躇していないが、世界が同時不況に陥っているといわれる中で、冷戦への回帰は何ら得るものはなかろう。
 まさか、米ロで危機状態を作って、戦時特需による景気浮揚をを考えている分けではないだろう。
 ロシア、グルジア紛争は、当然アメリカ大統領選挙でも大きな論議となろうが、イスラエルとパレスチナに和平の空気が濃くなっている中で、シリアとイスラエルの対決が強まることは何としても避けなければならない。
 米ロという 東西の両親分が対峙しているこの問題で、国連の困惑ぶりが際立っている。「関連:8月20日

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