台風15号は、9月21日に浜松付近に上陸後、関東、東北を縦断、22日に北海道北東からオホーツク海へ抜け温帯低気圧になった。この台風は、第12号ほどではなかったが、死者、行方不明者が10人を超える被害をもたらし、東日本大震災の被災地東北地方をも襲い、一部の仮設住宅を水びたしにするという情け容赦ない仕打ちをした。
台風の通過地域は、強風により、何百年も生き延びてきた老木があちこちで倒壊したようだ。我が地区でも鎮守の森の老木の太い枝が引き裂かれた形で落下、今度の台風の凄まじさを立証した。
今回の15号は、日本列島のはるか南に位置する段階では、北西に進むと見られていたが、それがにわかに北東に向きを変え、日本列島を標的にした。しかも、長く海上に停滞、たっぷり海面の水蒸気をため込んで、猛烈な風雨を運んだ。
先に大きな被害をもたらした第12号もそうだったが、日本列島に横たわる高気圧に阻まれ、自転車の速度と変わらないのろのろ台風で、その分大雨を降らせるようだ。いずれにしても、地球温暖化によるものと思われる太平洋の高温海水の影響は、これからも台風による大雨を日本列島に降らせる危険性が高いと見られている。「関連:9月21日」
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