8月9日は、アメリカ軍による長崎への原爆投下から79年。長崎市の平和公園で平和祈念式典が開かれた。
鈴木史朗市長が「長崎平和宣言」の冒頭23歳で被爆し、原爆症と闘いながらも原爆の悲惨さを訴えた長崎の詩人・福田須磨子さんの詩を読み上げた。
原爆を作る人々よ!
しばし手を休め 眼(め)をとじ給(たま)え
昭和二十年八月九日!
あなた方が作った 原爆で
幾万の尊い生命が奪われ
家 財産が一瞬にして無に帰し
平和な家庭が破壊しつくされたのだ
残された者は
無から起(た)ち上がらねばならぬ
血みどろな生活への苦しい道と
明日をも知れぬ“原子病”の不安と
そして肉親を失った無限の悲しみが
いついつまでも尾をひいて行く
福田さんは詩の最後で、こう呼びかけました。
原爆を作る人々よ!
今こそ ためらうことなく
手の中にある一切を放棄するのだ
そこに初めて 真の平和が生まれ
人間は人間として蘇(よみがえ)ることが出来るのだ
今回、長崎市はイスラエルを招待しなかった。そのため、アメリカ、イギリスなど日本を除くG7の大使など要人が欠席した。
長崎市としては、招待しなかった理由としてイスラエル大使が出席することによりテロなどの危険性を回避するためだと説明している。
しかし、実相は、やはりイスラエルがガザを侵攻し殺戮を繰り返していることに対する批判と、その延長線上で核による威嚇を滲ませていることに対する抗議の意味があることは間違いない。「関連:8月6日」
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