先に、野田佳彦首相とアメリカのオバマ大統領との初会談が行われたが、オバマ大統領は、初対面のあいさつもそこそこに、日米合意に基づく普天間基地の名護市辺野古移設について、野田首相に強く迫った。 これに対し、野田首相は日米合意に基づき、両国が協力して推進したいと述べたが、首相より先にアメリカを訪問した沖縄県の仲井眞弘多知事が、普天間基地の県外移設を求めたと言うから、アメリカにしてみれば、今までの経緯をみても、極めて困難性のあることが分かっていながら、野田首相を詰める形になった。 アメリカ側でも、上院軍事委員会のレビン委員長(民主党)とマケイン共和党筆頭委員らが、日米合意は「非現実的」として、米軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)への統合を中心とする案を提起している。 オバマ大統領は、来年の大統領選を控え、人気が停滞している中で、滞っている懸案事項の解決を急いでおり、野田首相も間の悪い時期に、オバマ氏と初対面した形となった。 日本の立場からすれば、普天間基地の沖縄県内、県外の移設が困難なことを、アメリカ側でも分かっているだけに、例えばグワムへの移設など、代案を求めてみても良かったとは思うが、現実問題としては難しい相談かも知れない。「関連:2010年5月5日」
ただ、この案にしても、今のところ、沖縄や嘉手納町で受け入れる可能性は少なく、アメリカ側でも必ずしも多数派とはなっていない。
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