正さん日記

世の中思いにつれて

ブ米国務長官と習中国家主席が会談、米中対話継続で一致、中国「国防当局間」対話再開は応じず。

2023-06-20 11:07:57 | 世界

 アメリカのブリンケン米国務長官は、6月18日に中国の秦剛国務委員兼外相と会談、19日には北京の人民大会堂で習近平国家主席と王毅・共産党政治局員も同席して会談した。

 習主席との会談では、バイデン米大統領が意欲を示す米中首脳会談についても協議したとみられる。中国は対話の重要性でアメリカと一致した一方、アメリカが求めてきた国防当局間による対話再開に応じなかった。

 ブリンケン氏は習氏に対し、台湾周辺や南シナ海での両軍の偶発的衝突を避けるため、国防当局間の対話再開を求めたが、「中国側が合意しなかった」と述べた。

 ただ、ブリンケン氏は、この会談で両国関係を安定化させる必要性では一致したと語った。

 また、ロシアのウクライナ侵略に関しては、中国がロシアへの殺傷能力のある兵器の供与を行わないと確約したと明らかにした。

 ブリンケン氏は、王毅共産党政治局員とも会談した。王氏は、アメリカが「中国脅威論」を煽らないこと、経済制裁で中国の科学技術の発展を妨げないこと、「台湾独立」に反対すべきだと主張した。

 一方、米中双方は関係を安定させるため、ハイレベルの対話を継続する方向性では一致した。ブリンケン氏は記者会見で、数週間以内にさらに米高官が訪中するとの見通しを示した。イエレン財務長官やレモンド商務長官らが訪中を検討しており、近く実現する可能性がある。

 今回のブリンケン国務長官の訪中により、特に目立った米中関係の改善は見られなかったが、緊迫したウクライナ情勢の中で、米中が会談したことの意義はあった。

 ブリンケン国務長官と習近平主席との会談では、習氏が真ん中に坐り、ブリンケン氏を含め米中の出席者が左右に坐ったことは異例で、習氏は意識して国家元首としての威厳を見せつけた感じだ。「関連:2月6日

 

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