土石流の原因となった盛土の正体は建設残土。
ラジオのCMに「斜面地」買い取り業者があるがどんな利用法があるのか不思議だった。
買い手のつかない不動産は残土の捨て場として利用されるのですね。
設計事務所に勤めていた頃、新橋にオフィスビルを建設した。
地下2階の地面を掘り下げて杭工事では地下50mまで直系1m以上の孔を開けると
大量の建設残土が発生します。
真っ黒でドブ臭いヘドロのような残土は使い道がない。
ゼネコンに寄る施工なので建設残土は適正に処理されただろうが
都心部の現場は残土の捨て場が遠いので中間処理業者が存在する。
子供の頃、環七通りの建設予定地が子供たちの遊び場だった。
長年空き地になってるので建設残土の仮置き場にもなっていて
ある日突然、山が出現するのです。
お尻の下に段ボールを敷いて山を滑り降りたりと楽しかったです。
熱海の土石流事故には問題が多すぎる。
山林の樹木を伐採して建設残土の捨て場に利用され表面に赤土を被せて植林する。
周囲には樹木を伐採して太陽光発電のソーラーパネルが設置されている。
価格が安い山林の売買には何らかの規制が必要です。
それと樹木を伐採して砂利を敷き詰めて設置するソーラーパネルは環境破壊だと思います。
千葉に土地を探してた時も付近にソーラーパネルがないかチェックしてました。
yahoo不動産で見つけた物件も現地に行くと畑からも近く環境も良かった。
裏側に広がる畑も買いたいのに農地は取得できません。
購入を検討してたら畑に砂利が敷かれソーラーパネルが設置されて環境がガラリと変わった。
現在も売れてない物件です。
っていうか付近にソーラーパネルがある田舎物件は売れないと思う。
畑として利用したい私には買えないのにソーラーパネルを設置するのはOKな農地法っておかしい。
砂利を入れたら農地には戻せないし。。。
土石流起点の盛り土、規制対象外の残土処分で届け出…全国で崩落事故相次ぐ
土石流の起点で施工された盛り土の工事は、建設現場などで生じた残土の処分を目的として熱海市に届け出が出されていたことが、わかった。残土の崩落事故は全国で起きており、市や国土交通省などが土石流との関連を調べる。
市などによると、現場の土地は神奈川県の不動産会社が取得し、2007年、静岡県土採取等規制条例に基づき、残土の処分を目的に土砂を搬入すると届け出た。条例は工事の規模に応じて地元自治体が実務を担っており、市は当時、トラックで土砂が搬入される様子を確認していた。
条例では、災害防止などを目的に、斜面への盛り土の高さを15メートル以内とすることなどが定められている。市は、工事状況の確認を当時実施したかどうかなど引き続き経緯を調べている。
現場は、宅地造成等規制法で、より強い安全対策や自治体による工事完了検査が義務づけられた指定区域だが、工事目的が宅地造成でなかったことから、同法の規制対象外だった。
建設残土は、再利用できる資源とみなされており、廃棄物と違って処分を直接規制する法律がない。余った残土が山間部に積まれたり、埋め立てられたりするケースもある。国交省によると、残土の崩落事故は2001〜14年に大阪府や山梨県など11府県で14件発生し、民家が巻き込まれて1人が死亡している。
静岡県は今回の土砂の崩落量は約10万立方メートルで、うち5万立方メートル以上が盛り土と推定している。
熱海市長も静岡県知事も火の粉を被らないように慎重になり過ぎです。周辺環境を破壊すると判断された時は行政が厳しく中止を求める等の判断のできる首長が誕生しない時代なのでしょう。
まさに人災ですね…
子どものころから伊豆半島に縁があり、今でもしょっちゅう出かけますが、熱海の伊豆山あたりで土石流なんて、年寄りからも聞いたことがありませんでした
そういうことだったのですね
ありがとうございました