隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

1141.女子大生会計士の事件簿3

2011年03月10日 | 経済
女子大生会計士の事件簿3
読 了 日 2011/02/28
著  者 山田真哉
出 版 社 英治出版
形  態 新書
ページ数 189
発 行 日 2004/04/21
ISBN 4-901234-48-X

 

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更津市立図書館でこの本の第1巻を見つけて読んだのが、2004年だったから、この第3巻までの3冊を読むのに7年もかかったということになる。
僕は社会福祉法人の監事を務めているせいもあって、監査法人に籍を置いて、企業の監査を行う主人公の女子大生会計士・藤原萌実の活躍が、一層面白く感じられるのかもしれない。
その割には3冊に7年もかかったのは、いつものように僕の気まぐれからだ。4月の末から5月の頭にかけて、今年も監事監査の時期がやってくる。社会福祉法人の事業所も増えたが、監査日程は2日しかないから、今のうちから少しずつ準備もしていこうと考えて、ふと本書を思い出したというわけだ。

僕の行う監事監査については、過去何度かこのブログにも書いてきたが、(記事は別のサイトhttp://www2.plala.or.jp/suminoroujin/index.html/へ移動済み)詳細な監査報告書は県にも提出するので、おろそかにはできない。
監査が終わると、5月の評議員会並びに理事会において監査報告をする。パワーポイントでのスライドによる報告をすることもあり、今頃から細かな準備を整える必要がある。年々コンセントレーション(集中性)が衰えてきており、そっちこっちへ気が散って、一つことを終わらせるのに時間がかかることが多くなった。
いつまでも若いつもりではいるのだが、衰えは確実に進んでいる。
まだまだ新しく覚えたいことはたくさんあるのだが、この調子ではおぼつかない。

 

 

前のところでも書いたが、ここ2週間ほどほかのことにかかりきりになって、このブログもしばらく休んでしまった。社会福祉法人では、ちょうど今の時期に来期の事業計画書が作成されて、評議員や各理事に配られて後、評議員会・理事会の承認を得ることになっている。
その計画書の文中のカタカナ語の多さに驚くとともに、正しく理解をするためにはわかりやすい解説が必要だと感じ、外来語・カタカナ語の解説表を作り始めたのだ。なんといっても、評議員や、理事(監事の僕も含め)はその道の専門家が集まっているわけではなく、施設利用者の保護者・親族の集まりだから、いきなり専門的なカタカナ語の出現には戸惑うことも多い。
それにしても、福祉の分野に外来語や、カタカナ語が多いのは福祉に関しては発展途上国とも言える?我が国が福祉先進国からの考え方の輸入ではないかと、思えてならない。
また、他の分野で使われていた言葉を、独自の解釈と定義によって、福祉の分野に取り入れたものも数多くあるようだ。ネットで調べていると、様々な単語が飛び交って、いまだ確立されていない事柄も多くあるようだが、適当なところで妥協しながらある程度の解説表を作り上げた。
今回の会議には間に合わせのものしかできなかったが、少しずつ充実させていきたいと考えている。
話が横道にそれた。

 

 

認会計士である著者の山田真哉氏は、このシリーズの他に「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」などの著作があり、テレビでもこの身近な問題の会計学について易しく解説している。
女子大生会計士シリーズは2008年10月から12週にわたり、BS-i(テレビ東京のBS波)でドラマが放送された。30分ドラマではあったが、ドラマの後で視聴者からの質問という形で、毎回山田氏の解説が面白おかしく加えられていた。
大手の公認会計士事務所が、企業の不正に加担したという話題が、世間を騒がせていた時期もあったが、このシリーズではあくまでも公認会計士である主人公、女子大生・藤原萌実の厳しい監査が企業の不正を暴くという物語を形成しており、その中で財務や経理をわかりやすく解説しており、僕は大いに参考としてきたのである。
僕たちの行う監事監査はあくまで内部監査であるから、不正を暴くという目的ではなく(もちろん誤りがあれば指摘して改善を要求するが・・・・)、どちらかと言えば、指導、改善提案という形が主となる。社会福祉法人・薄光会も出発は素人集団ではあったが、創立から30年も経てはもはや素人などと言えず、立派なプロとなったと言えるだろう。本格的な監事監査もすでに8年目を迎える。
そろそろ、監事も選手交代の時期か。

 

収録作
# タイトル
1 〈映画の中の会計士たち・・・あはは〉事件
2 〈鏡を割ったのは誰だ〉事件・前編
3 〈鏡を割ったのは誰だ〉事件・後編
4 〈未来の財務諸表の作り方〉事件
5 〈天使のウイルス〉事件

 

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