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隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

2077.復讐の時間割り

2022年04月01日 | 警察小説
復讐の時間割
読了日 2021/12/14
著 者 和久峻三
出版社 角川書店
形 態 文庫
ページ数 244
発行日 1987/11/10
ISBN 978-4-04-142175-6

 

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がこの本を買ったのは平成になってからだと思うが定かではない。だが、昭和62年(1987年)の発行と言う文庫は420円の定価の印刷があり時代を感じさせる。藤田まこと氏の当たり役で20作以上のドラマにもなった「京都殺人案内」と言うシリーズ作品の1冊で、僕はドラマの藤田まこと氏の演技に惹かれて原作を読む気になったのだ。と言うのはかなり前の事で、最初に読んだのは2005年の『死体の指にダイヤ』、続いて2009年の『妖星のいけにえ』だった。
ドラマは全作見ているが、残念ながら原作のドラマ化は少なく、ほとんどはキャラクターを借りたオリジナル脚本だったが、藤田氏の当たり役と書いたように、彼の演技は独特のキャラクターと醸し出される雰囲気が、ドラマをリアルに見せていた。
が、例によって僕はまだ原作の一部しか読んでなくて、シリーズは新シリーズになっているが、旧シリーズにも未読作品がいくつか残っているはずだ。いつ来るか分からない“いつかその内”読もうと思っている。
本書は表題作と、“夕顔の女”との2編が収録されており、1篇が半分くらいだから中編集と言えるか。確か表題作の方がドラマになっていたと記憶しているが、僕の記憶はあてにならない。

 

 

 

先述のようにドラマは大部分がオリジナル脚本によるものだから、本編のドラマ化はどれかあまり明確ではない。ドラマのエンドロールを詳細に観れば、分かるのだろうがそこまで確かめたこともないから、まあ、分からなくても何の支障もない。
昭和のスターたちは次々と姿を消しており、藤田まこと氏もその例外ではなく、2010年2月大動脈瘤破裂でこの世を去った、享年77歳。今の時代だからまだシリーズの新作が期待できたのに残念だった。
“てなもんや三度笠”に出ていた頃の、ひょうきんな演技からは想像できなかった刑事役は、リアリティに溢れる適役と思われた。

読んだ順にブログに登録できていない。本の内容を忘れたり、うろ覚えだったりして、中にはもう一度図書館に資料の貸し出しを求めたりするから、順不同になってデータの管理が難しくなっている。本書も昨年末に読み終っていたのだが、遅くなったのはただ単に文章が書けなかっただけに過ぎない。
もうしばらくは順不同の状態が続く。それでも順不同は僕だけの問題で、ブログの読者には関わりのないことだから、気にせずに読むだろう。

 

 

し雲が広がっているが、当地方木更津方面は少し晴れ間もあって、穏やかな日差しが降りそそいでいる。(昨日3月31日の事だ)春本番と言った陽気はなんとも言えず、心穏やかにしてくれる。今年の女子プロゴルフのテレビ中継は、今までと異なり時間が長くとられて、観戦者を喜ばせている、例えば今回3月31日に開催されるヤマハレディースオープン葛城は、4月3日までの4日間行われるが、3月31日の13時55分からテレビ朝日で放映されて、全4日間の競技が放映されるのだ。
こうした試みは従来日本女子オープンゴルフ選手権のみ、NHKで行われていたと記憶している。今期3月3日に始まったヤマハレディースオープンは初日のファーストラウンドは放送されなかったが、セカンドラウンドから最終ラウンドまでの3日間は放送された。
別に視聴者優遇のための方針に変更したわけではないだろうが、一観戦者としては誠にありがたい。特に贔屓の選手のみならず、成績の上位選手の活躍の行方を観ることが出来るのは嬉しいことだと、こうした番組編成を歓迎する。

 

収録作
# タイトル
1 復讐の時間割り
2 夕顔の女

 

 

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2067.行動心理捜査官 楯岡絵麻vsミステリー作家佐藤青南

2022年02月26日 | 警察小説
行動心理捜査官 楯岡絵麻
vsミステリー作家 佐藤青南
読了日 2021/09/20
著 者 佐藤青南
出版社 宝島社
形 態 文庫
ページ数 318
発行日 2021/05/25
ISBN 978-4-299-01614-0

 

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いたことに、今回は作者自身が作品に登場するようだ。どうやら種切れになったかと?と。思わせるが今までの筋書きを考えれば、そう簡単には種切れを起こすこともないだろう。
さて、作者が相手ではそれこそ簡単に負けることはないはずだが、そんなことを言えば、物語が成り立たなくなってしまう。どんな結末を招くのか?読む前から悩ましい。
このシリーズの根本は捜査官・楯岡絵麻がどんな方法で被疑者の自白を得るかと言うことだから、毎回その被疑者のしたたかさや、犯行を否認することに対して、彼らを脅かすような方法で踏み込む話術や、百戦錬磨の被疑者たちから得た人格などが、新たな被疑者にどの様な対応が適格かを判断する材料となるのだ。 と言うようなことだから、一筋や二筋のしたたかさはエンマ様(楯岡絵麻の被疑者を自白に追い込む様を評して、その名前からエマ様ならぬエンマ様と呼ばれている)の前に居は通用しないということで、この物語は成り立っている。だが、その大元を考える作者に至っては、犯罪者側のみならず、楯岡絵麻のやり方まで分かっているから始末に悪い。
そんな状況をどんな方法で解決するのかが、読み所となろう。だが、今これを書いている2月18日時点で僕はこのストーリーのほぼ全部を忘れており、もう一度図書館で借りて中身を確かめようとしても、図書館は蔵書点検のため14日から22日まで休館なのだ。

例により僕のうっかりはその図書館カレンダーを見ていながら忘れて、一昨日2月17日に行ってしまったのだ。その日は他にもスーパーなどで買い物があったから、良いのだが図書館の休館の長さには参った。

 

 

 

23日まで待って再度図書館に行かなければ、何にも書けない。僕は何時からか、本を読んだ後すぐにその内容や感想が描けなくなっている。どうしたことかその理由も分からなくなっている。すべての場合に当てはまるわけではなく、スムーズに書けることも稀にあるから、出来るだけ忘れないうちに書こうと思ってはいるのだが、何か加齢による能力の減少がそうさせているのだろうか?
それならば半分くらいは納得できるのだが、いずれにしても、折角のブログで公表しているのだから、読んだら直ぐに何かしらを書いておきたいものだ。そうでないと、意味のないブログになってしまう。

と言うことで、2月23日天皇誕生日の祝日を待って、図書館に行って本書の内容をぱらぱらとめくってきた。じっくりとページを繰ればいいのだが、アルキメデスの僕は2kmあるいは3km位あるか?図書館までの徒歩でも結構草臥れて、満足に本の内容が頭に入ってこないのだ。楯岡絵麻がどのようにミステリー作家・佐藤青南の犯罪へのかかわりを見抜いたのかだけ確認をして、帰りは駅からのバスに乗って帰宅したのだった。
盤石と思われた佐藤青南にも弱点はあった。楯岡絵麻はさすがにその弱点を見出して、見事にそれを証拠として、自白に追い込む事に成功するのだった。

 

 

月17日に3回目のワクチン接種券が届いたので、19日に集団接種場の予約をして、3月4日の接種に決まった。前回の1回2回の予約においてもそうだったが、接種の予約はごく簡単に済んだ。
前回のインターネットの手続きに替わり、今回は電話の予約だった。いずれにしても1回の手続きで何の支障もなく終わったので、世間で言うところの“接種予約の面倒さ”とは何だろうと思ったのだ。僕の住む木更津市も、新たなコロナ感染者が増え続けて、2月19日現在で4052人となった。
新聞の千葉県版に県の自治体ごとの感染者数の表が毎日載っているのを見て、決して少なくない木更津市の感染者数が日々多くなるのに、危機感を覚えている。が、個人が出来る予防策は、不要不急の外出自粛や、マスク着用、手洗い実施などの基本的なことの実施しかあるまい。
しかし、いつになったらウィルスの鎮静化が来るのだろうと、いささかうんざりしているところだ。北京五輪も無事に終了して、日本選手の活躍をテレビ観戦で応援したが、いまいち盛り上がりに欠ける印象は否めなかった。
だが、僕は特にメダル獲得にこだわりを持っているわけではないが、やはり日本人選手が何色であれメダルを獲得すれば嬉しさは倍増だ。冬のスポーツの花形ともいえるスピードスケート1000mで、金メダルを獲得した高木美帆選手には感動した。僕がファンである小平選手は残念ながらメダル獲得はならなかったが、懸命の走りを見せたことに同様の感激をしたのである。

 

収録作
# タイトル
第一章 捜索は模倣から始まる
第二章 固まったら死体を転がせ
第三章 嘘はつかないが本当のことも言わない
第四章 いっきに伏線を回収しろ

 

 

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2048.教場

2021年09月09日 | 警察小説
教場
読了日 2021/05/22
著 者 長岡弘樹
出版社 小学館
形 態 単行本
ページ数 324
発行日 2015/12/13
ISBN 978-4-09-406240-3

 

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末の紹介文によれば単行本が2013年6月に刊行されたというから、僕も多分その頃にこの作品が評判になったことを知ったのだろう。著者がその前に短編作品『傍聞き』によって、日本推理作家協会賞の短編部門を受賞したことももちろん知っており、読んでもいたから、この作品も読もうと思っていた。
だが、例のごとく僕の単なる気まぐれから、大分時が過ぎ去った。それにしても8年だ、時の流れのすさまじい速さに驚く。古いデータを見返しているとき、乃南アサ氏の『未練』や『花散るころの殺人』の記事が中途半端と言うか、書き足りない感じなので、もう一度読んで書き直そうかと思い、図書館で『花散るころの殺人』を借りたついでに、思い出して本書を借りてきた。
前に評判になったとは言いながら、僕は書評を見てないから、その内容は一切知らないで読み始めたら、教場と言うのは警察学校の教室で、新入りの警察官の卵はここで本当の警察官になるための教育を施されるのだ。
だが、教育と言っても学校の教室とはいささか勝手が違う。
教官は容赦なく生徒たちを叱咤して、警察官の使命をたたき込むといった態度で、警官がいかに危険な職業であるかを教え込むのだ。

後で知ったのだが、ドラマは厳しい教官役に木村拓哉氏が扮しているということだ。僕はそのことにちょっと興味を惹かれて、ドラマを見たいと思ったが、思うだけで終わって見ずに今まで時が過ぎた。

 

 

 

後で図書館の蔵書を検索すると、著者・長岡弘樹氏の著作には、同様の関連書が『教場0』を始め複数の著作が見られて、このテーマに力を入れていたことが分かる。
しかし、ドラマ化もされて大方のファンの指示を受けた作品も、僕の好みからはほんの少し外れており、それら関連の著作を読もうとは思わなかった。と言ってもではどの辺が僕の好みから外れているのかと問われれば、はて?と首をひねってしまうのだが、自分でもどこがどうとは言えないのがもどかしいが、とにかく続けて読もうとは思わないことが、すなわち好みではないのだと言っておこう。


テレビでは毎日、自民党総裁選挙で賑わいを見せているが、17日の告示まではまだ間があるから、誰が立候補して誰が誰の応援をするなど、噂の域を出ていないから、不透明の状態だ。
まあ、あまり政治には関心がない僕にしてみれば、誰がなってもさほど影響はないともいえるのではないか?

 

 

日は(9月8日)、MRIを受けるため君津中央病院に行ってきた。15時の予定だったが1時間ほど早めに行って、待つことにした。いつ行ってもこの病院は近隣の多くの患者たちが押し寄せる大病院だから、込み合っており“病院とは待つところなり”を地で行ってる。
早目に行った僕はその分余計に待つことになるが、それは最初から承知の上だから待つことにそれほどの思いはなく、順番が来るまで落ち着いて待った。やがて、看護師の誘導で衣服を病院が用意した措置服に着替えて、措置室に入る。細長いベッドに 横になり耳栓をされ気分が悪くなるなどの異常時に知らせるためのブザーの栓を握らされて始まる。
僕はこのMRIの機械に入るのは2度目で、やたらに大きな音がするということは知っていたが、今回は前の時より音の種類が多くて長いということに気付く。15分くらいかかったろうか?いや実際の時間はもっと短かったかもしれない。
この結果を見て9月13日に再びドクターの診断を受けることになる。それは次回にまた 書くことにする。

 

収録作
# タイトル
第一話 職質
第二話 牢問
第三話 蟻穴
第四話 調達
第五話 遺物
第六話 背水
エピローグ  

 

 

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2047.セブンス・サイン 行動心理捜査官・楯岡絵麻

2021年09月07日 | 警察小説

 

 

セブンス・サイン
行動心理学捜査官 楯岡絵麻
読了日 2021/05/19
著 者 佐藤青南
出版社 宝島社
形 態 文庫
ページ数 313
発行日 2018/11/12
ISBN 978-4-8002-9000-7

 

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昨日から左半身に麻痺がおこって、左足がうまく運べなくなった。思ったように足が上がらなく、意識して足を持ち上げないとなんでもないところで躓いてしまうのだ。麻痺はどうやら足ばかりでなく手にも及んでいて、字が書けなくなっていることにも気づいた。
医学に素人の僕が考えても分かるわけではないが、運動能力や機能は脳の指令によって働いているから、もしかしたら脳の働きが衰えているんだろうか?とにかく月曜になったら病院を訪ねるしかない。
地がうまく書けないのは、いや上手く書けなくても普通にかければいいのだが、要するに手先が思うように動いてくれないから、パソコンのキーボードをたたくことにも支障があるのだ。
今これをパソコンで書いているのは、9月5日朝10時18分のことだ。昨日よりはいくらかは手先の動きが良くなっているとは言いながら、まだまだ思うほど手は動いてくれなくて、短い文章でも時間がかかっている。
今日は日曜で病院は休診のところが多いから、とにかく明日、月曜になったら、朝一番で病院に行ってドクターの診断を受けるしかない。でも、何科に行ったらいいのだろう?
厄介なことになった。

 

 

行動心理捜査官 楯岡絵麻シリーズ第7巻。読み終わったのはもう彼かれこれ4か月近くも前の5月半ばだ。
もちろん、記憶力の抜群に悪い僕は内容をすっかり忘れているから、木更津市立図書館でもう一度本を借りてざっと読み直すしかない。
近頃そうしたどちらかと言えば無駄なことをすることが多くて、何をやっているんだろうと思いながらも、ブログへの登録の為苦心している。そんな苦心をするくらいならやめればいいのにと思こともないではないが、しかし、これはいろいろあって、過去の多くの過ちを繰り返さないためにも、変な形でやめるわけにもいかない。

 

 

て、今日9月6日月曜日に、かずさ整形外科に行ってドクターに症状を話すと、それは脳神経外科に行かなければならないから紹介状を書くから、と言われて君津中央病院に行くことになった。カミさんを乗せて(うちのカミさんは小ドライブが好きで、ちょくちょく僕の良く先についてくるのだ))中央病院へと急いだ。
受付を訪ねると月曜日で脳神経外科は診察がいっぱいなのだが、一応入れるかどうか確認するので少しお待ちくださいという。20分ほど待たされたが、1時間待ちくらいで診察がOKだという、その前に血液検査のための採血と、心電図を取るよう指示される。

だが、診察までの時間待ちに、カミさんはストレスをため込み、次第に言葉が乱暴になってくる。
病院は待つところと言ったことはどっかに消えてしまったようだ。
ドクターの診断は脳梗塞とのことで、発症の日から何日もたっていることで、呆れた顔で笑われた。
どうも僕の脳梗塞だという症状を軽く見ていることが、信じられないといった風情だ。そして明後日の15時30分にもう一度視察するので、帰る前にMRIを受けるように言われた。

帰宅して診断結果を娘に話すと、娘も呆れたようにそして信じられないといった顔をした。
まあ、それでも右半身のちょっとした麻痺くらいで、他に悪くなったところはないから、僕は僕で納得している。今日は僕の病院での出来事を書いて終わってしまったが、楽観主義もたまにはいい結果を招くこともあるのだ。くよくよ考えても始まらないから・・・・。

 

 

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2044.ヴィジュアル・クリフ 行動心理学捜査官 楯岡絵麻

2021年08月31日 | 警察小説

 

ヴィジュアル・クリフ
行動心理学捜査官 楯岡絵麻
読了日 2020/05/26
著 者 佐藤青南
出版社 宝島社
形 態 文庫
ページ数 342
発行日 2016/04/20
ISBN 978-4-8002-5455-9

 

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7巻まで持っているから、割合早く読めるのは嬉しいが、早く読み終わるのは淋しい気もする。と言うことで何度も間に他の本を読んで、出来るだけ読み終えるのを後らそうとしなくたって、僕の本を読む速度は日増しに遅くなっているから、ただでさえ日時が掛かっている。
それでもブログに投稿するのはもっと時間がかかっている。文章を作る能力も負けず劣らず、と言う言い方は違うか!文章を作るほうが読む速度より格段に遅いから、次第に読み終わった本がたまっていく。
いろいろと課題は山積しているが、まだ変わらないのが、僕の読書意欲だろう。面白そうな本を見つけては、古本を捜したり、図書館をあさったりして、読み続けているのが現状だ。
今となっては僕の趣味と言えるのは読書くらいしか残っていないから、そのために多少の時間を割くことは苦にならない。いや、それどころかそれも楽しみの一つとなっているのだ。一番いいのは、こうしたシリーズ作品にぶち当たれば、しばしの間はそのシリーズに没頭すればいいのだから・・・・。

 

 

このシリーズ作品はセカンドシーズンまでテレビドラマ化されており。主演の楯岡絵麻を演じた栗山千明氏の名演がストーリーの雰囲気をいやがうえにも高めており、原作のファンにも納得がいったのではないかと思わせた。
僕は彼女の持つ一種不可思議な雰囲気は、ずっと以前NHK教育テレビ(現NHKEテレ)で放送された「六番目の小夜子」以来のファンであり、また今では同じくNHKのBSで不定期に放送されている「ダークサイドミステリー」など、多数の番組で活躍しており、その何とも言えない不思議な雰囲気を醸し出しているところが好きだ。
一読、本シリーズはマンネリ化しやすいと思われる展開だが、そこは楯岡絵麻の捜査方法や、行動心理学の応用がそれを抑制するかのような変化を見せながら、匠の技を繰り出して、容疑者を自白へと導くさまが飽きさせない。
容疑者は絵麻の行動心理学にいいように操られて自白へと追い込まれるのだが、その絵馬に行動心理学を講義したかつての教授が、なんと今回は容疑者となって、絵麻の前に立ちふさがるのだ。
果たして彼はその心理学を逆に応用して、絵麻の尋問に答えるのだが、絵麻は教授の心理学を応用した対抗策にどう立ち向かうのか? かつての講師と弟子の対決がどのような結末を迎えるのかが今回の見どころ読みどころだ。

 

 

日8月31日は家族で、と言っても僕とカミさんと娘の3人だが、早めの昼食のため市内の和食レストラン・“とんでん”に行った。3人のそれぞれの誕生祝に外食をするというのが我が家の習慣で、8月はカミさんの誕生日で、実際はもう少し前なのだが都合があって、8月最終日の今日に延び延びになっていた。
この和食レストラン・“とんでん”は、普段は結構込み合っているのだが、コロナ禍の中と言うこともあり、また早目のお昼と言うことも重なって、店内は空いていた。
我が家はコロナのワクチン接種は僕だけだが、カミさんはいろいろ基礎疾患を抱えており、副作用を怖がって接種をしていない。娘も既に50代半ばを超えているから、早目に接種をしたほうがいいのだが、まだ決心がつかないようで、心配だ。
施設に入所している息子は、施設の責任者から先月に連絡が入っており、既に接種を終えているようだ。
いろいろと言われているが、僕は病院や医師を100%信頼しており、ワクチン接種も早くから時期が来たらすぐにも打つ準備をしていたくらいだ。
だが、こればかりはそれぞれの個人の思いを尊重すべき問題なので、僕はカミさんにも、娘にも強制はしていない。一日も早くウィルスの脅威が治まることを願うばかりだ。

 

 

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2016.MASK東京駅おもてうら交番 堀北恵平

2021年07月02日 | 警察小説

 

MASK東京駅おもてうら交番・堀北恵平
読了日 2021/02/07
著 者 内藤了
出版社 KADOKAWA
形 態 文庫
ページ数 306
発行日 2019/02/25
ISBN 978-4-04-107784-9

 

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れっぽいのが僕の―短所?長所どっちだろう?―まあ、長所としておこうか。猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子シリーズで、すっかり著者のファンになってしまったから、他の作品も読んでみようと、本書はその2冊目だ。
1冊目はシリーズの番外編ともいうべき作品だったから、純粋にシリーズ外作品はこれが初めてか。
だが、買ってはみたものの読み始めるまでに多くの時間を費やすのは、例によって僕の悪い癖なのだ。この本も買ってから大分日時が過ぎた。しばらくぶりで読む著者の警察小説は、前のシリーズとはまた違った魅力的なキャラクターを配してセリフ回しが心地良い作品だ。
タイトルにもあるように、堀北恵平(けっぺいと読む)と言う名の新人刑事(の卵)をメインとする警察小説。だが、他の多くの多作品にある如く彼女がいじめにあうような描写はない。
ミニパトで交通整理をする婦人警官から、刑事への転身で好奇心旺盛な性格が、いろいろと新人らしい発見もあり、この後も楽しみなシリーズに発展しそうな予感がするのである。

 

 

僕は自然治癒力が人より高い、と言うような根拠のない自信を持っていた。誰しもそのようなものを持っているのだろうが、別に確たる目安があるわけではなく、あまり病気をしないという、単にそんなことからの儚い自信だ。 
だが、最近の体調不良にしても、病院に行くことをやめて様子を見ようとするのも、そうした自然治癒力を信じてのことかもしれない。本当は「生兵法は大けがのもと」などともいわれるから(ちょっと意味合いは違うか)、特に年寄りにとっては、万一を考えていち早く病院で医師の診断を受けることが良いのかも。
それでも体調不良の要因の一つに、椎間板ヘルニアがある。もう2年になるか、腰痛になりそれが左足まで広がって、整形外科で椎間板ヘルニアの診断を受けた。
痛みが治まらず、ブロック注射をされて、奇跡的に痛みは治まり通常の生活が復活した。それ以来腰痛も起きず、快適に収まっていたから安心して、つい重いものを持ってまたもや腰痛が起きて、足の方まで痛みが広がった。驚いて整形外科で痛み止めの薬を処方されて、少し様子を見ようということになって、数日したら痛みは治まった。
そんなことからも僕の自然治癒力への妄信が始まったのだ。

 

 

かしもう80歳を超えているから、根拠のない自然治癒力を信じてばかりもいられない。少し考えを改めて億劫ながら病院通いをしてみるか。もともと僕は病院と言うかドクターの診断は、120%信用していたのだから。そうしたことから僕にとってはプラセボ効果も絶大だろうと思っている。
なんだかまたまた訳の分からない話になってきた。偽の薬、いや薬でない、偽の薬らしいものでも多分病気が治ってしまうのではないかと思っている。誰しもが持っているものらしいが、僕は特にそうした傾向が強いのかもしれない。
最近はそうしたことがないが、以前は病院で診察を受けたというだけで、安心して治ってしまうということが一度ならずあった。
先述のごとくドクターへの信頼度が高いからの事だろうと思う。


停滞する梅雨前線のおかげで、今日は朝から雨模様だ。そればかりか午前中に防災無線から、珍しく木更津地方に大雨警報が発せられたという放送があった。雨は土曜、日曜と続くらしいから、仕事は月曜日以降になるか?

 

 

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2019.毒島刑事 最後の事件

2021年05月26日 | 警察小説
毒島刑事 最後の事件
読 了 日 2016/09/27
著  者 中山七里
出 版 社 幻冬舎
形  態 単行本
ページ数 341
発 行 日 2020/07/20
ISBN 978-4-344-03644-4

 

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者がどんな気持ちでその本を読もうと、どんな形式で読もうが、それが作者に何の影響ももたらすことはないが、この頃僕はちょっと中山七里氏の作品の読み方に、失礼に当たるのではないか?などと言う考えに陥っている。 どうと言うことではないが、僕が次々と出てくる新刊を見境なしに、読んでいるということに対してなのだ。
それが作者にとって何の影響もないことは確かだが、僕の中だけではもう少し時が過ぎるのを待って、作品の傾向を確かめてから、系統だてて読むことはできないのかという考えがふと浮かんだのだ。
前述のごとくどういう風に読もうと、作者にとって痛くもかゆくもなく、出す本を次々と呼んでくれるのが一番かとも思える。
熱烈なファンとしては、どんな本でも作者の描いた世界であれば、有難く読むに越したことはない、と思いながら読むことが作者を敬っていることになるだろうか?などと思うのは少し疲れているせいかも?
従来あまり考えたこともないような思いにとらわれるのは、どこか具合が悪いのかもしれない。いや、そういえば先月・4月の半ばから、少し歩くと眩暈がしたり、吐き気に襲われたりする現象が続いており、医師の診察を受ける必要があると思いながら、ずるずると日を過ごしている。

 

 

僕ももうすぐ死ぬのはないか、そんな気にもなっている。歳はとってもまだ元気だから死ぬのはもう少し先だろう、などと気楽に構えていたが、ちょっと具合が悪くなると、いよいよ死に目が近づいてきたか!などと言う思いに頭がいっぱいになる。
それが年相応の考え方なのかもしれない。
情けない話だが、個人的にこの先2-3か月は懐具合が悪く、うかうか病院にも罹れない状況なのだ。
僕は、若い頃から金の使い方が下手というか、全く金を残すことが出来ない性格で、いい歳をしながら日ごろの小使いにも不自由する始末だ。
それでも何とか過ごしているのは、生来の楽天的な性格からか。何とかなるだろうという気持ちが、どんな時でもあって、その通り何とかなってきたから、今度も何とかなるだろうと、気楽に構えている。

 

 

かし、このコロナ禍はいつまで続くのか?営業を制限されているところや、テレワークなどと言う形の出社制限を受けている人々の、ストレスの蓄積は容易なものではないだろう。
自粛も何も、普段からあまり外出の多くない僕にしても、そうした制限を受けている人々の思いが察せられる。
本を読むことによって、ストレスの発散できる僕は恵まれているといえる。
今回の本書では、先に読んだ(もう5年も前になるが)『作家刑事毒島』で大活躍を見せる、毒島と言う刑事が作家として活動する大分前の時代を描いたストーリーだ。中山氏の作品に登場するキャラクターは、誰しもがシリーズ化できるような余地を示しており、読者としてもそうした現象を歓迎するところがあって、出来れば片っ端からシリーズ化して、増々の多作を継続してほしいと思っている。
タイトルに有るように、毒島刑事はこの事件を最後にいよいよ作家業へと専念することを示唆しているのだ。

 

収録作
# タイトル
不倶戴天(ふぐたいてん)
伏流鳳雛(ふくりゅうほうすう)
優勝劣敗(ゆうしょうれっぱい)
奸佞邪智(かんねいじゃち)
自業自得(じごうじとく)

 

 

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1989.刑事に向かない女

2020年06月16日 | 警察小説

 

刑事に向かない女
読了日 2020/06/09
著 者 山邑圭
出版社 KADOKAWA
形 態 文庫
ページ数 287
発行日 2019/01/25
ISBN 978-4-04-107213-4

 

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月18日だったかスーパーマーケット・マックスバリュに行った帰りに、近くのBOOKOFFに立ち寄ったら、100円の文庫棚で本書を見かけた。思いがけない出会いに行幸を感じて、レジに向かった。
読もうと思っていた本が安い価格で目の前に現れるのは、多分僕に読んでほしいということなのだろう。そんな勝手な思い込みで買った本だから、積ン読にするわけにはいかないと、読み始めた。
間違って本書の続編を先に読んだのが、2か月前の4月だった。本書はもう少し早く読めたのだが、いろいろと読みたい順番があって、つい遅くなった。読みたい本が次々現れるのは、誠に喜ばしいことだ。この読書記録を始めた頃を思い起こせば、もう20年にもなるが、今とは時代も違っていたから、デパートの催事で古本市などが開催されると、良くあさりに行ったものだった。僕もまだ60代で、今よりはずっと若かったから、あっちこっち足しげく通ったものだ。

椎名真帆という女性刑事が本書の主人公だが、よく見られるような女性蔑視の描写はないものの、元交通課勤務だった彼女は、もちろん初めから捜査に加わって、手柄を立てることはない。 だが、持ち前の勤勉さや仕事に対する真摯な取り組みは、捜査の本道に沿って時に事件解明へのヒントを探り出す。

 

 

昨朝車の修理工場から電話があり、修理に出してあった車は、エンジン本体がダメで、エンジン載せ替えには30万円ほどかかるということだった。考えるまでもなく廃車にした。新車を乗り継いでいたサラリーマン現役の頃には、車を買い替えることを左程重荷に思っていなかったが、わずかな年金を頼りの貧乏生活の今は、簡単に車を買うことはできない。 だが、カミさんの病院への送り迎えが、月に1回や2回はあるから、その都度タクシーを使えばいいのだが、帰途薬局によったりスーパーに寄ったりということもあり、タクシーでは心もとない。 やはり年寄り家族には車は必需品なのだ。更には、僕の仕事は都合があって、今やめるわけにはいかないのだ。 まあ、いろいろあってカミさんと相談の結果、また中古車を探すことになった。しかし、もうそれほど長く乗ることもないだろうから、適当な年式の安い車を探そう。

 

 

前中にバスで木更津駅まで行って、近くのレンタカーで軽自動車を借りて、カミさんを乗せて修理会社へ行った。廃車の手続きのためだ。それとその車に積んであった荷物を引き取るためでもある。荷物の多くは仕事に使う段ボール箱だが、前回書いたようにBOOKOFFへ持ち込む本が30冊ほど積んであったから、それも積み替えて、午前中はカミさんと中古車探しをした。
前回行ったことのある大手の中古車販売会社に行ったが、近ごろは年式の新しい車ばかりで、値段もそれなりに高くとても手の届くものはない。
前回買ったダイハツのディーラーやホンダのディーラーを訪ねたが、残念ながら本日は休業。
あと2-3の店を回るもなんだか分からないが休業が多い。
レンタカー会社に電話して、続けてもう一日借りることにした。明日も中古車探しだ。

 

 

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1987.ノーマンズランド

2020年06月12日 | 警察小説

 

ノーマンズランド
読了日 2020/06/05
著 者 誉田哲也
出版社 光文社
形 態 単行本
ページ数 400
発行日 2017/11/20
ISBN 978-4-334-91192-8

 

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成28年に読んだ『硝子の太陽R』を最後として、姫川玲子シリーズはその後どうしたのだろう、そんな思いからAmazonを検索したら、本書がピックアップされた。
あんまりそっちこっちと目移りさせるから、肝心の読みたい本を見落としするのだ。
本書のタイトルは知っていたが、姫川シリーズだとは気づかなかった。僕はあまり真剣に探してなかったのかもしれない。
このシリーズがドラマ化された最初のストロベリーナイトで、姫川刑事に扮した竹内結子氏の演技に惚れこんで、原作の面白さとドラマとが融合するような感じを受けて、2010年10月から2014年11月まで、シリーズを読み続けることになる。
ドラマは後に2012年1月から3月にかけて、11回連続となって放送された。
姫川玲子に扮した竹内結子氏を始めとした、姫川班の統制の取れたメンバー構成など、ドラマは多少のいざこざはあれども、心地よい雰囲気を醸していた。

 

 

独特の捜査方法や勘の良さを発揮する、姫川玲子という刑事の魅力が、どの巻にも表れて、次々と読みたくなる。ドラマ化の成功例の一つだと思うが、このシリーズの姫川玲子の魅力は、強い女性刑事ということではなく、ちょっと危なっかしいところがあって、読者に心配させるところも、その一つだろう。
今回の事件では、例によって独断的な事件へのかかわりが、上役にも理解されての独自の方法が、成功している。

金曜日の今日は仕事の区域がいつもより少し広がっているが、ギリギリ午前中で終わり、天候の崩れもなく幸いした。気象情報では、午後から雨になるとのことだったが、4時を過ぎた今もまだ青空がのぞいており、雨の気配は見えない。
カミさんが昨日何もしないのに、鼻血が出たといって、心配になって病院に連れて行ったら、内科の看護師に耳鼻科に行ったほうが良いと言われたが、木曜日が休診だったので、今日耳鼻科に行ってきた。
左程気にするような診断結果ではなかったようで、一安心。

 

 

しろ84歳も再来月8月にはもう一つ歳をとることだから、いろいろと心配になる。それほど重くはないものの、いくつか持病を抱えているから、大事を取らないと。
その点僕の方は彼女より4歳年下でもあり、週3日とは言え仕事を持っているから、健康には多少自身もあるが、人によってはその自信が危ないという。
一病息災などという言葉もあり、何か一つ心配事があったほうが、普段から気を付けるということらしい。

毎日NHKの国会中継を見るが、閣僚にもいろいろあって、言っちゃ悪いがどういう基準で選ばれているのだろうと、不思議に感じる人もいる。野党議員の質問への回答も、なんだか訳の分からない珍回答もあって、見ているほうは面白いが、もっと選挙運動をしたころの堂々とした、態度と回答が出来ないものだろうか、と思うのは僕だけじゃないだろう。
なんだか会期延長を拒む理由が、そんな所に有る訳ではないだろう?ネ

クイズ番組を観ていて時間の経つのを忘れていた。

 

 

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1982.サッド・フィッシュ 行動心理学捜査官 楯岡絵麻

2020年06月02日 | 警察小説

 

サッド・フィッシュ
犯罪心理捜査官 楯岡絵麻
読了日 2020/05/26
著 者 佐藤青南
出版社 宝島社
形 態 文庫
ページ数 342
発行日 2016/04/20
ISBN 978-4-8002-5455-9

 

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のシリーズが長く続いているのは、主人公・楯岡絵麻の行動心理学を応用した尋問ばかりでなく、ミステリーそのものが毎回巧みに視点を変えて、読者に提供されているところが評価されているのではないか、と感じさせて面白く読んでいる。
だが、そうした作者の企みは、ミステリー通にも飽きさせず読み続けさせていることを、評価する必要がある だろう。そうでなければシーズン2というドラマ化もなかっただろう。
今回は例によって連作短編のような形ではあるが、全体を通して隠されたテーマがあって、エンマ様に危機が訪れる。と、書くとちょっとネタバレの恐れもあるから、これ以上は書けない。
彼女の言動を読んでいるときに、僕はドラマの栗山千明氏の独特の演技を思い浮かべている。栗山氏について僕が覚えているのは、かなり前のことになるが、NHK教育テレビ(現在のEテレ)で放送された、『六番目の小夜子』(恩田陸氏の原作)で不気味な雰囲気を醸していた彼女の強烈な存在感だった。
僕はその印象が後々まで頭に残り、注目していた。
このシリーズ作品の楯岡絵麻役では、行動心理学捜査官としての多彩な演技をみせて、新たな魅力を発揮している。

 

 

5月30日に再度木更津自動車教習所に電話した(前回の続き)。ようやく繋がったが、免許更新のための講習予約は、6月20日過ぎに、改めて電話してほしいとのこと。まだ僕(11月2日)より前の更新者が大勢いるらしく、順番に対応しているらしい。
僕の場合は、後期高齢者(最近この言葉が聞かれなくなったが、浸透したのだろう)だから、先に認知機能検査という段階があって、その後に高齢者講習ということになる。両方の検査で、6千円近くかかる。
貧乏人の僕にはそれだけでも大変だが、それ以上に必要な免許だから、致し方ないのだ。
さらに、今年は2月に車検があった。軽自動車と言えども8万円ほど費用が掛かった。我が家の車は中古車での購入だったから、車検を受けないと故障個所なども分からないので、重要なことなのだが、この車検という制度については、多少の疑問がないわけではない。
アメリカのように自己責任で、対応するというのも、ちょっと危ない感じがするが、何とかもう少し費用を抑えられないものかと、貧乏暮らしの僕は特に感じている。

 

 

日は昨日とは打って変わって、少し蒸し暑い感じだが、晴れて気持ちの良い朝だ。
今月は一日(ついたち)が月曜日で、仕事日だったが初めてと言って良い仕事量の少なさで、9時過ぎには終わってしまった。お昼の気象情報で東京は雨が降っているとのことだったから、いずれこちらも雨になるのだろう。そんな感じの空模様だったから早く終わったことは良いのだが、喜んではいられない。
少なければ実入りも少ないのだ。
荷物を届けてくれる係のドライバーが、他の地域も回るので朝早くなると、前回言っていた通り8時前に届いたが、前述の通りでいささか気が抜けた。
そこで配達前にExcelでリストを作り、プリントを持って回った。いつもは動態地図にマーキングをして、配達を終えて帰宅後にリストを作るという手順なのだが、少ない時は予めリストを作成して、その表に配達の 都度マークしながら回る。
途中霧雨のような感じが少しあったが、少ない量だったから、雨の影響は全くなしで、早く終わった。
ということで、本日2日は良い天気の中窓を開けて、コーヒーを飲みながらこれを書いている。

 

 

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1979.誘拐捜査

2020年05月27日 | 警察小説

 

誘拐捜査
読了日 2020/05/14
著 者 緒方怜
出版社 光文社
形 態 文庫
ページ数 381
発行日 2019/10/20
ISBN 978-4-334-77915-3

 

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月(4月)、知念実希人氏の『誘拐遊戯』を読んだ際、誘拐事件について少し書いたあと、本書のタイトルを目にして読みたくなった。
一つには、次から次へと出てくる誘拐事件が、どのように描かれているのかという興味があってのことだ。
それと、この著者・緒川怜氏の作品は、初めて読んだ『冤罪死刑』が期待通りの面白さで、続けてデビュー作の『霧のソレア』を読んだこともあって、注目の作家だった。
本作は、誘拐事件を扱ってはいるが、少し趣の異なった切り口を示しており、興味深く読み進めた。
少女誘拐事件の犯からのメールで、過去の誘拐事件は冤罪の可能性が示唆された。だが、事件はすでに解決済み、犯人は逮捕され、死刑が確定して収監されていた。

緒方氏の作品では、死刑制度の在り方や、冤罪事件への関心の深さが浮き彫りにされている。
ミステリーとしての面白さはもちろんのことだが、そうした問題提起が巧みに取り入れられて、浅学な僕にもいろいろと考えさせる。

 

 

ほぼ一日おきに読み終わった本を、ブログに投稿してきたおかげで、もうあとわずかでリアルタイムでの、読後のデータが投稿できるところまできた。
ただ今の所読書の速度がゆっくりとなっているから、リアルタイムでの投稿となると、3日や4日に一度となるから、いや、ことによると5課や6日になることもあるだろう。それでも読み貯めてきた本があったから、ようやく目標の2千冊に近づいた。 初期の純粋に楽しむための読書を、しようと心掛けてはきたものの、途中何度も義務化に傾いて、何のための読書か?という思いを持つこともあり、その都度自らに当初の想いを言い聞かせること度々だった。
本書で、1,979冊だから11月2日の81歳を迎える前に、2千冊はどうやら達成できそうだ。そんな小さな目標ではあるが、人生何か一つ目標を持てば、毎日の生活にも張り合いが生まれる。
新型コロナウィルスの感染拡大に伴う、緊急事態宣言の解除も行われて、これから新しい生活スタイルになるとはいえ、日常が取り戻されることになる。僕も何とか頑張ろう。

 

 

の時間を読書タイムにしているが、僕は時々休憩を入れて、テレビをつける。ウィークデイは22時(午後10時)から、BSフジの「クイズ脳ベルSHOW」を覗く。この番組の面白さは、普段見慣れない芸能人やスポーツ選手など、割合年配、あるいは高齢の方が回答者として登場することに、興味がそそられるのだ。
MCの岡田圭右氏の司会振りや、アシスタントの川野良子(フジテレビアナウンサー)氏との掛け合いも面白く、時間を忘れて見続けてしまう。
行ってみれば他愛のない内容なのだが、これはMCと回答者のやり取りや、過去の出来事などというクイズの問題の、面白さに惹きつけられるのだろう。だから、僕は終わりまで見続けることを良しとせず、いつも残念ながら途中でまた読書に戻るようにしている。
僕はごく最近この番組を見るようになったのだが、もうかなり前から放送されていたようだ。夜10時からと割合遅い時間ながらも、人気のある番組のようだ。やはり年配の視聴者も多いのだろう。

 

 

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1978.行動心理学捜査官 楯岡絵麻 インサイド・フェイス

2020年05月25日 | 警察小説

 

インサイド・フェイス
行動心理捜査官 楯岡絵麻
読了日 2020/05/07
著 者 佐藤青南
出版社 宝島社
形 態 文庫
ページ数 358
発行日 2012/11/20
ISBN 978-4-8002-0328-1

 

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動心理学などという、ちょっと難しそうな学問という気もするが、栗山千明氏の板についたような名演が、評判を呼んだようだ。いろいろ専門用語が飛び出すから、テレビでは楯岡絵麻捜査官の取調室では、容疑者に対する尋問や話しかけの際に、専門用語の字幕が表示される。
テレビ東京で、2018年10月から12月にかけて放送されたドラマ「サイレント・ヴォイス行動心理捜査官・楯岡絵麻」の続編、シーズン2が同局で、4月末から始まった。
以前にも同様の事を書いたが、僕は夜の時間を読書に割いているから、ドラマをリアルタイムで見ることはほとんどない。そのため録画機で撮りためておいて、昼間観ることにしている。DVDやBDに録っておくこともしていたが、枚数が多くなってめったに観ることがないままになっているものも多く、今では無駄な投資をやめている。
若い頃は、この若い頃というのも年齢だけでなく、精神的にも若いことを指すのだが、まだまだたっぷりと時間があると勘違いしていたころのことだ。僕が録画ということに嵌りだしたのは、刑事コロンボに嵌ったからだ。

 

 

NHKで放送されていた頃は世間の評判にも、耳目を傾けず見向きもしなかったのに、ある時カミさんの「面白いよ」の一言に、テレビを一緒に見ることになって、その面白さ、本格的なミステリー構成の面白さに、一遍で嵌ってしまったのだった。
いっぱしのミステリー通を自認していた僕だったが、多少天邪鬼だったことから、テレビドラマのミステリーを全く重要視してなかった。今考えれば全くばかげたことと分かるのだが、当時はまだまだ若(バカ)かったのだ。
そうした若さで多くの失敗を重ねてきた僕は、今では思い起こす都度一人で赤面する始末。
しかし、それでもそんな過去があるからこそ、今の僕が存在するのだと考えれば、まんざらでもないとプラスに思いが変わる。だからまた、同じ過ちを繰り返すのか!!

今日現在で、ドラマは7回を終了している。第1回から毎回ドラマに付随しているコマーシャル部分を取り除くと、本編はおおよそ45分になり、1時間ドラマは正味45分ということが分かる。スポンサー企業には申し訳ないが、僕はドラマを観る際には、いつもそのようにして純粋にドラマ部分を見るようにしている。
録画してみることのメリットはもう一つあって、それは随時トイレタイムが取れることだ。

 

 

ードディスクに録画したものは、一時停止が出来るから、いつでも自由に好きなだけ休憩を入れられる。リアルタイムで見ていると、コマーシャルタイムしか休憩が取れないから、時にはトイレが我慢できずに、コマーシャルタイムを超過してしまうこともある。
まあ、いろいろあって楽しみ方は人それぞれだが、僕のようにドラマを見ながらでも、やたらに休憩を入れる人間にとっては、録画が最適だ。

一昨日と昨日は二日続けて早く寝たから、どうやら疲れが取れたようだ。
やはり歳をとるということは、いろいろと身体的な不都合が出てくるみたいで、従来なかった疲れの持越しが、二日酔いのごとく現れることに、少し気を付けないといけない。二日酔いならぬ二日疲れも同様に、あまり気分の良いものではない。気を付けて疲れを残さないようにしよう。

 

初出(「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK)
# タイトル 発行年月
第一話 目は口以上にモノをいう Vol.6 2014年8月
第二話 狂おしいほどEYEしてる Vol.7 2014年11月
第三話 ペテン師のポリホニー Vol.8 2015年2月
第四話 火のないところに煙を立てろ 書き下ろし

 

 

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1974.行動心理捜査官 楯岡絵麻 サイレント・ヴォイス

2020年05月16日 | 警察小説

 

 

サイレント・ヴォイス
行動心理捜査官 楯岡絵麻
読了日 2020/04/17
著 者 佐藤青南
出版社 宝島社
形 態 文庫
ページ数 358
発行日 2012/11/20
ISBN 978-4-8002-0328-1

 

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年前の2015年9月に読んだ『ブラック・コール』が、このシリーズ作品の第2弾で、本書はその第1弾。
順序が逆になった。「朝は朝星、夜は夜星、昼は梅干し食べながら、アア酸っぱいは成功の基・・・」というのは、昔一世を風靡した落語家・柳亭痴楽師匠の名調子だ。僕の失敗から脈絡のないことを思い出した。
余分な話だが、僕はこの師匠の落語が好きだった。何より七・五調で調子が良くて、中でも好きだったのは痴楽綴り方教室、恋の山手線だった。後者は山手線の駅名をもじって1周するのだが、初めてそれを聞いた時には、笑い転げながらもそのセンスに驚いたものだ。
そんなことを思い出しながら、もう一度あの名調子が聞けないものかと、ユーチューブを検索したら、なんといろいろとあるではないか。綴り方教室や恋の山手線を聞きながら、我慢できずに笑い転げた。
僕は時々このユーチューブに救われている、というか利用している。特に昔の歌のちょっとした歌詞で、タイトルが思い出せない時など、検索した後ユーチューブでその歌唱を聞いたりしている。ユーチューバーたちの多くの登録により、便利にしており、先だってもサントリーの金麦というビールのコマーシャルに、テレビでよく見た檀れい氏の明るい笑顔が見たくて探したら、何種類か出てきて改めて、彼女の陽気な笑顔と場に即した演技を見ることが出来た。

 

 

檀れい氏が出たついでにもう一つ二つ。僕は今言ったように彼女のこのコマーシャルの演技が好きで、地の彼女もこうした気質を持ち合わせているのではないかと思っている。そんなことから以前、彼女が主演した『福家警部補の挨拶』が、2014年1月から3月にかけて、フジテレビ系列で放送されたのを見て、その特徴や良さが全く見られなかったので、がっかりした。
このドラマは同じタイトルの大倉崇裕氏のミステリーを連続ドラマ化したもので、稲垣吾郎氏が共演した。
同じタイトルのドラマはそれよりずっと前の2009年1月に、NHKで永作博美氏の主演によるドラマが放送された。
永作博美氏の演技は原作の良さを現しており、競演の草刈正雄氏をたじたじとさせる程の、達者な演技だった。
そうしたドラマを受けてのCXのドラマ化だと思ったが、こちらのドラマはむしろ共演の稲垣吾郎氏を主演にしたというような感じだったのだ。

 

 

家警部補のコスチュームだけが奇抜なだけで、人物が全く描かれていないという印象だった。ところが檀れい氏の良さが生かされていないミステリードラマは、残念ながらもう一つあった。
それは、森博嗣氏の瀬在丸紅子を主人公とした同じCXの『瀬在丸紅子の事件簿』だ。2015年2月に放送された。
ドラマはそれぞれ名の通った監督や脚本家によるものだろうから、むやみに貶してよいものではないが、とにかく僕は主演の女優さんを全く活かしてない脚本や演出には腹が立つほどだ。
もう古い話だから、このくらいにしておこうか。

シリーズ2としてこの“行動心理捜査官 楯岡絵麻”シリーズが、再びドラマ化されるのは、前作の評価が高かったからだろう。主演の楯岡絵麻にふんした栗山千明氏も、彼女自身にまとった雰囲気が役柄にぴったりと治まって、原作の味わいを現している。

佐藤青南氏の原作は今年3月に発刊された、『ツイン・ソウル』まで8巻が刊行されている。連作短編集の形をとっているが、楯岡絵麻というその名前から、通称“エンマ様”と呼ばれる彼女は、行動心理学を応用した巧みな聞き取りや尋問で、容疑者を自白に追い込む手法は、同僚の刑事でさえ騙されるほどだ。
またまた、全作読んでみたいシリーズが、僕の読書に新たに加わった。

 

 

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1972.刑事に向かない女

2020年05月12日 | 警察小説

 

 

刑事に向かない女 違反捜査
読了日 2020/04/13
著 者 山邑圭
出版社 KADOKAWA
形 態 文庫
ページ数 300
発行日 2019/10/25
ISBN 978-4-04-108644-5

 

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mazonのサイトでおすすめ品の中にあって目についた1冊。タイトルが気になったのは、似たようなタイトルを読んでいることから、余計に目に入ったのだろう。
それほど読みたいと思ったわけではないが、たまたまヤフオクに、行動心理学捜査官 楯岡絵麻シリーズの『インサイド・フェイス』と、バンドルで安く出品されていたので、落札した。
落札したといえば、聞こえはいいが僕の場合は、出品価格そのままかあるいはほんの少し高めの価格でしか落札しない。終了時刻ギリギリに価格をアップするなどということは、めったにしないから、惜しくも逃すということは結構多い。だが、運よく落札できることだけを願って、入札する。
本書は2冊のバンドル出品が、両方読んでみたいと思った本だから、行幸だった。
まだまだ僕が知らないことは本の業界にも多くて、ファンの間ではこの著者も有名な方らしい。最近は好きだった漫画や劇画から遠ざかっているから、その方面の知識が全くなくて、この作者も本書で初めて知った次第。
それでも僕が目にして、こうして読むことが出来るのは嬉しいことだ。

 

 

僕が似たようなタイトルだと感じたのは、一つはP・D・ジェイムス女史の『女には向かない職業』、もう一つは桜庭一樹氏の『少女には向かない職業』、確か僕両方とも呼んでいるはずだが、内容は忘れた。
古いデータを顧みると、先に読んだ『少女には・・・』の方は、まだ中学生の少女を主人公としたストーリーだが、少し毒を含んだ少女たちの闘いの物語である、と僕は書いてある。が、それだけではどうにも思い出せない。
もう一つの方の『女には向かない・・・』の方は、パートナーガ自殺して遺言により、譲られた探偵事務所を引き継ぐというスタートで始まる物語だ。どちらかといえば、後の方が本書の傾向といえるだろう。
本編の主人公は、警察官だから自ずと僕の読んだ2編とは異なるが、それでも向かないといわれながら、職務に励む姿は、実際には向いているということの反意語で、実際には刑事に向いている女という意味なのだ、ということが全体を通じてあらわれている。

 

 

年、物語における女刑事の活躍はすさまじく―というほどでもないか?―と僕には思えるほど、多くの作家が手掛けている。今でも3Fの時代を引きずっているのだろうか?
でも、僕はそうした現象が好ましく思えて、せっせと読んでいる。男性作家の描く女性主人公も、魅力的なキャラクターが多くて、この物語の主人公である椎名真帆も、気に入った女性キャラクターの仲間入りか。

それにしても、またもや僕は過ちを犯したらしい。というほど深刻なことではないが、本書はシリーズの第2作だった。そうした間違いは珍しいことではないが、お気に入りのキャラクターがどのようにして現在に至ったか?そんな経緯が分かったほうが、物語は数倍面白く読める。
そう思いながらシリーズ作品を、順番に読むことを心掛けている最中の間違いは、ちょっといただけない。
近々第1巻を読みたいが、図書館の臨時休業は5月末まで続くようだ。どうしよう?

別に思い悩むことではない、読む本は山積みになっている。

 

 

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1892.逃亡刑事

2019年03月09日 | 警察小説
逃亡刑事
読了日 2019/02/11
著 者 中山七里
出版社 PHP研究所
形 態 単行本
ページ数 326
発行日 2017/02/01
ISBN 978-4-569-83701-7

 

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童福祉施設・光の子から逃げ出した小学2年生、御堂猛8歳。彼が施設を抜け出したのは、日常的に行われているイジメから逃れるためだった。だが、その道中、廃業したカー・ディーラーの建物内で、拳銃による殺人を目撃、危うく難を逃れる。
殺されたのは千葉県警の刑事だった。捜査を担当したのは県警随一の検挙率を誇る、高頭冴子警部だ。 彼女の独特の捜査方法と警察組織の常識を無視した言動は、周囲からアマゾネスと呼ばれている。唯一の目撃者である御堂猛の話を聞くうちに、ふとしたことから彼が犯人と指摘したのは、意外な人物だった。そして、高頭警部は警官殺しの容疑をかけられて、御堂猛を伴って逃亡の身となるのだった。

著者・中山七里氏の作品群を読んでいると、その多様性に驚くと同時に、そのいずれについても、あたかも作品のテーマの専門家はだしの知識を持ち合わせているかのごとく、展開するストーリーにワクワクさせられる。
本書は警察小説の範疇に入るのだろうが、警察小説と言えば僕は、2003年に読んだ横山秀夫氏の松本清張賞受賞作の「陰の季節」を思い起こす。警察の管理部門の動向を描いた作品で、あたかもその内部関係者のごとき語りに、驚いたものだった。

 

 

その後同氏の作品を読み続ける他にも、たくさんの警察小説を読んで、警察に関するデータブックのような書籍が、多く発行されていることも知った。僕はそんなことも知らずに、警察内部の事情に詳しいことに驚いて、相当の取材を要したものという思いに至ったのだ。
今は、医療にしても、裁判所、検察などの、司法関連にしても、そうした詳しいデータが、各種の書籍によって発表されている上、インターネットの普及により、それほど詳しい取材をしなくても、作家諸氏は内容を知 ることが出来るのだろう。
便利な世の中になったことは、反面その便利さを逆手に取った犯罪も生まれるという、デメリットも生じる。なかなかいいことばかりではないのが世の常だ。

この作品では千葉県警の内部事情が描かれて、サラリーマン時代僕はその近くの会社に、長いこと勤務していたので、直接のかかわりはないが、なんとなく身近に感じられて、ストーリーをより面白く読んだ。
千葉県警察本部は、千葉県庁と同じブロックに位置しており、仕事柄しばしば県庁に赴いており、そうした関係で県警にも何度か足を運んだこともあった。僕のいた会社は千葉市の中央区、そうしたいわゆる官庁街に隣接した場所にあったので、多少はその恩恵を被っていたのかもしれない。
そういえば裁判所もすぐ隣のような位置にあったことを思い出した。今では遠い昔の話となった。

 

 

日に引き続き早朝から一面に晴れ渡った空からは、まぶしい日差しが差し込んで、僕の部屋は春の陽気だ。昨日金曜日は、配達区域が広く普段より多少準備にも時間と手間がかかったが、それでも午後から出て16時過ぎには終了した。1か所だけ地図が手元になかったため、今日になったが、この記事をアップロードしたら、行ってくるつもりだ。
こんないい陽気の日は、格段にいいことがあるわけでもないのに、心が弾む。3月7日からLPGA(日本女子プロゴルフ協会)の開幕戦が始まったことも、影響しているのか?ただ、残念ながら贔屓の鈴木愛選手は予選落ちだ。
中継を見ていないので、詳しいことは分からないが、昨年は開幕当時から調子が良かっただけに心配だ。また、贔屓の選手の活躍に一喜一憂する季節になって、テレビを見る機会も多くなり、読書の方がおろそかにならないよう気を付けなければ・・・・。

 

 

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