隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

2000.南柯の夢 鬼籍通覧

2020年07月19日 | メディカル

 

 

南柯の夢 鬼籍通覧
読了日 2020/07/16
著 者 椹野道流
出版社 講談社
形 態 文庫
ページ数 333
発行日 2020/06/11
ISBN 4-06-519487-4

 

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分遅れたがどうやら80歳の内に目標の2000冊にたどり着いた。何はともあれ、「目標達成おめでとう」と、自分に対して独り言ちる。
左程自慢できる数値ではないが、それでも2000冊と言うのは、決して少ない数ではないだろう。60歳の還暦を機に始めたミステリー読書は、年100冊の割合で20年だ。僕の生涯読書数はそれ以前に、1500冊ほど読んでいるから、実際にはもっと多いのだが、残念ながらその記録が残っていないから、2000冊+αということだ。
と言うところで、若い頃の読書をほんの少し思い出した。虫垂突起を切った時の入院中に、銭形平次捕物控や眠狂四郎の文庫を読んだことは、このブログですでに書いた。そのほかには探偵雑誌『宝石』を定期購読していたことも、たまにここに書いてきた。

 

 

その他に中学3年から高校にかけては、なぜか探偵小説ファンに乗り遅れたような感じがあって、神田の古書店街に通って、古雑誌の宝石やカストリ雑誌などをあさっていた。高木彬光氏の『刺青殺人事件』と出逢ったのもその頃だ。
島田一男氏の南郷次郎シリーズに夢中になったのも同じころだろう。実際はもっと長い時間を掛けて、いろいろと読み漁ったのだろうが、今振り返るとほんの2-3年の間の事のように思える。
僕がなぜ探偵小説ファンに乗り遅れたような感じを持ったのかと言えば、中学3年の頃に、社会科の教師によって、いろいろと文学作品についての知識を詰め込まれたせいで、夏目漱石を始めとする文学作品を、読み続けていたからだ。
その頃貧乏で昼食のための少ない小遣いを、文庫本に変えて読み漁ったため、栄養失調で僕の身体は小さいと、今でも思っているが、そればかりではなく遺伝ということもあるだろうが…。

 

 

きなシリーズ作品の最新作が切りの良いところに嵌った。今までも500冊目に宮部みゆき氏の『誰か』、1000冊目にはロビン・クック氏の『ショック-卵子提供-』、そして1500冊目はピエール・ルメートル氏の『その女アレックス』と、大体好きな作品が来ている。
もちろん、僕がそこに好きな作品を持っていったのだが、たまたまそうした切りの良いところにそんな好きな作品やシリーズ作品があったのは偶然なのだった。

残念ながら鬼籍通覧シリーズは、この巻で一応終わりという形になっている。だが作者・椹野道流氏のあとがきによれば、講談社からの勧めにより、新作の鬼籍通覧を同じ文庫に書いていくそうだ。
読者としては待ちきれない思いだが、一日千秋の思いではあるものの、気長に待つしかないだろう。

 

 

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