烏女 | ||
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読 了 日 | 2013/12/12 | |
著 者 | 海月ルイ | |
出 版 社 | 双葉社 | |
形 態 | 単行本 | |
ページ数 | 323 | |
発 行 日 | 2003/12/20 | |
ISBN | 4-575-23487-7 |
年もいよいよ残すところ、今日を含めて3日となった。毎年この時期になると、何か遣り残したことがあるのではないかと、心中穏やかではなくなる。役立たずの年寄りにそんなことは何もないのだが、生来の貧乏性のためだろう。いつも何かに追い立てられているような気になるのだ。
それと言うのも、実は押し詰まった27日の1昨日になって、ヤフオクにCDと処分せずに残してあったサイン本を出品したのだ。CDはその前にBOOKOFFで幾らくらいで売れるだろうかと、持って行ったら11枚で950円だと言う。僕は内心まあそんなものだろうと、売らずに持ち帰ってネットオークションに出すことにしたのだ。
サイン本のほうは、東京創元社のネット販売でポツポツと買っておいたものが7冊ほどあったので、こちらははなからBOOKOFFでは値段がつかないだろうと思い、同じくネットに出品することにしていた。
BOOKOFFなどでの処分は買い取り価格は安いが、まとめて処分できるのがメリットだ。ネット販売では高く売れるが、一度には売れないからどちら良いかは、そのときの判断だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/b8/b4ec98792d6e79306238ce5aa9fb40bc.jpg)
と言うようなこともあって、押し詰まってから出品したものだから、2―3落札の通知などもあり、慌ててメール便で発送手続きなどをしている状態なのだ。
クロネコメール便は近くの7イレブンで済むが、ゆうメールは近くの特定郵便局は閉まっているから、少し離れた本局まで行く必要があって、少しばかりせわしない思いをしている。明けてからゆっくりやればよかったと、後悔しても遅い。
以前ネット販売に入れ込んでいた頃は、もう少し手際がよかったのだが、しばらくやってなかったので、要領が悪くなった。歳をとったせいもあるのだろう。
歳のせいといえば、近頃は割りと得意だと思っていた数独を解くのに、かなりの時間を要するようになった。頭の回転はもともと速い方ではないが、気力の衰えが脳の働きにも影響するのか?体の動きにもそれは現れる。イメージと少しずつずれて行くような気がして、心もとない。
何の話をしてるのかわからなくなってきた。今年最後の無駄話だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/b8/b4ec98792d6e79306238ce5aa9fb40bc.jpg)
分しばらくぶりの著者の作品だと思って、記録をたどったら前回「京都祇園迷宮事件」を読んだのは、2011年の12月だった。2年ぶりとなる本書はホラーを思わせるようなタイトルと表紙だ。
僕の中では「サスペンスの名手」という認識を著者に対して持っているから、このタイトルと表紙の絵には少々違和感があった。そのため、実はこの本はかなり前に買ってあったにもかかわらず、読むのが遅くなっていたのだ。(と、思っているが、単に僕の気まぐれと言える)
そこいら辺が読書人としては、有ってはならないところなのだが、まあ、これも僕の性分だから仕方がないか?
自分では意識してないが、僕の中にはいろいろと拘りがあるようで、人に対してはそれほどでもない(と自分では思っている)が、自分に対しては拘りというより変なところで完全主義なのかもしれない。
著者の海月ルイ氏は「子盗り」で、もうかなり前になくなったサントリーミステリー大賞の大賞と読者賞をダブル受賞した。2002年のことだから、もう10年以上前のことだ。
感情移入の激しい僕はその「子盗り」を読んで、胸の痛くなるような不安感に襲われて、サスペンス作家として海月氏を強く意識するようになった。だが、僕が好きになる女性作家には寡作な人も多く、海月氏の作品もそれほど多くはないのだ。
多分此の作品で、僕は氏の作品を全部読んでしまったのではないだろうか?
本作は期待したほどのサスペンス性はなかったが、会談めいた部分もあって、それなりに楽しんで読んだ。 子育てや主婦業をこなしながらの著作は楽ではないだろうが、また胸の痛くなるようなサスペンスを期待している。
ここに書くのも今年はこれで最後になった。年々1年の過ぎるのが早く感じられるようになっている。来年はどんな年になるのだろう?
僕のつたない文を読んで下さった皆さん、ありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えになってください。そして、また来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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