三日間の悪夢 | ||
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読 了 日 | 2005/08/20 | |
著 者 | 仁木悦子 | |
出 版 社 | 角川書店 | |
形 態 | 文庫 | |
ページ数 | 276 | |
発 行 日 | 1984/03/20 | |
ISBN | 4-04-145406-9 |
回読んだ「死の花の咲く家」に続いて短編集である。この短編集でも探偵役がそれぞれ違う作品が収録されており、バラエティに富んだ作品集になっている。発表された順にあげると、罪なき者まず石をなげうて(1960年)、壁の穴(1965年)、恋人とその弟(1970年)、虹色の犬(1971年)、ただ一つの物語(1971年)、三日間の悪夢(1973年)の6編である。
探偵役がそれぞれに違うと言ったが、本書では、その探偵が誰であるのかが最後まで判らない作品もあるので、そうした点もも興味を引くところだ。そして、今回もその1篇に浅田悦子(仁木悦子が結婚して姓が浅田となった)一家が登場する。解説子によれば、仁木悦子・雄太郎コンビの登場する作品は意外に少ないようだ。
僕は、江戸川乱歩賞を獲った「猫は知っていた」をはじめ、コンビの登場する作品が一番多いと思っていたが、そうではないことを知って意外だった。わが国の女流探偵作家の草分けである著者の作品を少しずつ読んで改めてその偉大さを実感している。遅まきながら、僅かずつだが著者の世界に触れていくことにしよう。
# | タイトル | 紙誌名 | 発行月・号 |
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1 | 三日間の悪夢 | 別冊小説現代 | 昭和48年7月 |
2 | 罪なき者まず石をなげうて | 別冊小説新潮 | 昭和35年10月 |
3 | 虹色の犬 | 小説サンデー毎日 | 昭和46年9月 |
4 | ただ一つの物語 | 小説サンデー毎日 | 昭和46年12月 |
5 | 恋人とその弟 | 別冊小説新潮 | 昭和45年7月 |
6 | 壁の穴 | 小説現代 | 昭和40年10月 |
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