未必のマクベス | ||
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読了日 | 2020/05/21 | |
著 者 | 早瀬耕 | |
出版社 | 早川書房 | |
形 態 | 文庫 | |
ページ数 | 613 | |
発行日 | 2017/09/25 | |
ISBN | 978-4-15-031294-7 |
白そうな本はないかと、ヤフオクの出品を見ていて目についた。2017年の発行だから、特に新しい本でもないのに、多くの出品が見られるのは、それだけ読んだ人がいるということなのだろうか?
そんなことを思いながら、一番安い価格でしかも即決という出品を選んで買った。送料含みで308円は他と比べて破格だ。どうやら僕にとっては本書を手に入れるにグッドタイミングだったようだ。
たまにはそんなことがあってもいいだろう。解説の北上次郎氏は、「恥ずかしながらまだマクベスを読んだことがない」と言っているが、僕もご同様だ。あまりにも有名なシェークスピアの四大悲劇の一つと言われているが、僕だけでなくそれらの作品を未読の人は、案外多いのではないか?
だが、どこかで簡単な解説などを読んで、読んだ気になっている人もいるだろう。本書の中でもあらすじが分かるようになっているから、少しも困ることはないのだが、この後、図書館で読んでみようかとも思っているところだ。
物語の舞台が終始、香港や澳門(マカオ)になっており、町の環境や風景が細やかに描写されるが、そうした所に取材に行ったのだろうか?
最近、作者の書物による取材か、現地取材か分からないが、あたかもその土地に精通しているかのごとき描写もあって、どうなんだろうという思いも沸く。そんなことはどうでもいいか。
要はそんな街の景色がストーリーにリアルさや、スリリングな状況を与えていればいいことだ。
ずっと前にどこかで書いたことがあるが、昔子供のころ観た東映のギャング映画で、危険な組織から抜け出すことのできない恐怖が、子供心に怖さを染み込ませたことをちょっと思い出した。本書のストーリーにも、ほんの少しだが似たような怖さがあるが、主人公の淡々とした対応に、それほどの怖さはなく彼の中学生の頃の初恋が、どういう結論を導くのかというような期待感に替わる。
何故か僕の全く知らない場所が舞台ながら、郷愁のような感覚を持つのは、昔見た映画の影響か?
葉県公安委員会から自動車運転免許の更新案内が届いた。僕の誕生日は11月2日だから、少し早いが後期高齢者は先に認知機能検査があるから、早めの通知なのだろう。自動車教習所で講義・実写指導があるため、教習所への予約が必要だ。 前回は期日が迫ってから予約したため、木更津市の教習所はいっぱいで、仕方なく袖ヶ浦の教習所に予約した経緯があったから、今年は早めにと思いすぐに教習所に電話したが、コロナウィルスの影響で教習所は閉鎖されているらしく、つながらない。
6月1日以降になるようだ。しかしそのような案内くらい出来るようにしておいて欲しいものだ、と、そんな思いを持ったが、仕方がない。歳をとるにしたがって、眼の調子が少しずつ悪くなって、メガネの度が進んでいるのだが、経済事情は我が家でも同様に厳しいのだ。
しかし、免許も同様に我が家にとって、いや、僕自身にとっても欠かすことのできないものだ。
何とか更新日までにはメガネを新しくしよう。最重要課題として予算を当てよう。
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