山猫の夏 | ||
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読了日 | 2021/07/22 | |
著 者 | 船戸与一 | |
出版社 | 講談社 | |
形 態 | 文庫 | |
ページ数 | 760 | |
発行日 | 1995/11/15 | |
ISBN | 978-4-06-263155-5 |
ういう経緯でこの文庫を買ったのか覚えてないが、かなり前の事だ。本のデータにあるように、760ページと言う長編だから、僕はその厚さに恐れを成して、読むのをためらっている内に、どんどん時は過ぎていったのだった。
だが、読み始めるとそのストーリーのダイナミックな展開に、心を奪われるような気がして、ページを繰る手が止まらなくなるようだ。僕は映画やドラマでは割とアクションものと言われるストーリーが好きで、よく見てきたが、小説ではあまり読むことがなかった、と思う。
はっきりと覚えている話ではないが、冒険小説たるイメージがないのだ。
まあ、カテゴリーはともかくとして、この作品は山猫と呼ばれる弓削一徳が現れる、ブラジル東北部の町エクルウを舞台とした、反目する二つの家系の争いが描かれる。
考えてみればよくあるような土地の有力者の権力争いは、他でもよく見られる光景で例えば、有名な所では黒澤明監督の“用心棒”や“椿三十郎”のシリーズを始めとする活劇は、海外の監督たちにも大きな影響を与えて、西部劇などに同様のアクション巨編を製作させた。
その主人公たる桑畑三十郎や椿三十郎が、この物語の立役者・弓削一徳なのだ。
僕が著者船戸与一氏の作品に初めて出会ったのは、2013年に読んだ『龍神町龍神十三番地』だが、これは映像を見て気になったのがもとで、原作はどんな味わいだろうと、読んでみようと思ったからだ。
この『山猫の夏』はドラマや映画になっているのだろうか?いろいろな雑誌やWebサイトでも見た事が無いから、映像化はされていないのだろう。いや、されて居ればどんなキャスティングか、あるいは海外ロケは行われたのか、と言ったことを中心に確かめたかったのだ。
最近はレコーダーが壊れたままになっているから、ドラマや映画を録画して後で見るということが亡くなり、ドラマ、映画は即時見ることしかできないので、見ないことが多くなった。
だが、録画しておいて観ないということもなくなり、結果としては割と多くの映像を見ることになった。
ン読本ではなく、積ン観とでも言おうかDVDに録画したものを見ずにしまっておくということもなくなり、余分なスペースを確保することもなくなっている。結構なことだし、そのための余分な時間も手間もいらない。 僕の悪い癖で、買っておけば何時でも読める、録画していけばいつでも見られる、と言うその“いつでも”と言うのは永遠に来ない時、にならないことが良いことではないかと勝手な思いになっている。
歳をとってあらゆることが面倒になり、“朝起きて、夜になるまで昼寝して、時々起きて居眠りをする”と言う狂歌(正確ではないが、意味合いは分かると思う)があるが、笑ってはいられない。僕もその仲間入りになっているみたいだ。
少し読書をしては一休み、その一休みの多くは座敷にクッションを枕に横になり、時には30分ほど寝てしまうこともあるのだ。そういう毎日を送っているものだから、今流行りの?体内脂肪がたまって、太るのかと思えば栄養価の低い僕は逆に痩せるばかりで、なんと40数㎏しかなくなっている。
それでも近ごろ血圧を下げる効果を期待して、アテレック錠なる薬を服用しており、低い時には100を下回るときもあり、再度脳梗塞に陥る心配はなくなっているようだ。
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