隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0555.ソーンダイク博士の事件簿Ⅰ

2005年02月20日 | 短編集
ソーンダイク博士の事件簿Ⅰ
THE CASEBOOK OF DR.THORNDYKE Vol.1
読 了 日 2005/02/20
著  者 オースチン・フリーマン
Richard Austin Freeman
訳  者 大久保康夫
出 版 社 東京創元社
形  態 文庫
ページ数 362
発 行 日 1992/12/18
ISBN 4-488-17501-5

 

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イトルだけは前々から知ってはいたが、読むのは全く初めて。本書は創元推理文庫だが、シャーロックホームズのライバル達という企画で、刊行されたシリーズの中の1冊である。
探偵役のソーンダイク博士は、法医学者にして弁護士という特異なキャラクター。相棒のワトスン?役は医師のクリストファー・ジャービス。
東京創元社々長・戸川安宣氏の解説に拠れば、著者のオースチン・フリーマンは推理小説に初めて科学捜査を取り入れ、また初めて倒叙型のミステリーを世に問うた人だという。

こういう本を読むと、遥か昔の探偵小説に夢中だった頃の胸のときめきを思い起こす。
このような純粋な推理だけを頼りに、事件を解明する作品に接すると、シャーロック・ホームズを最初に読んだときの感激に似たものを改めて感じる。本格ミステリーはこうでなくては・・・と思うのだ。

 

 

収録作と原題
# タイトル 原題
1 計画殺人事件 A Case of Premeditstion
2 歌う白骨 The Echo of Mutiny
3 おちぶれた紳士のロマンス A Wastrel’s Romance
4 前科者 The Old Lag
5 青いスパンコール The Blue Sequin
6 モアブ語の暗号 The Moabite Cipher
7 アルミニウムの短剣 The Aluminium Daggar
8 砂丘の秘密 A Mystery of the Sand-Hills

 

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