隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

1674.煙の殺意

2016年10月28日 | 短編集
煙の殺意
読 了 日 2016/10/28
著  者 泡坂妻夫
出 版 社 講談社
形  態 文庫
ページ数 293
発 行 日 1984/10/15
ISBN 4-06-183274-3

 

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ートパソコンに入っているアプリを使おうと、電源を入れてもWindowsが起動しない。NECの121(ワンツーワン)ストアに電話したが、どうやら修理を要するようで、マザーボードの不具合らしく、修理費用に5万円ほどかかるということだ。
7代目のノートパソコンは機動性を重視して、5年ほど前に買った11インチディスプレイの薄型コンパクトなもので、気に入っていたのだが寿命のようだ。しかし5年で寿命とはずいぶん高くついたものだ。こんなに短い期間でだめになったのは初めてだ。
「パソコンは金食い虫だ」という人がいたが、全くその通りの状態になって、僕が社会福祉法人の監事職を退いた今は、外でパソコンを使うこともなくなったので、娘がネットを見るためだけに使っていたものだが、娘が必要なら自分で買ってもらおう。ネットのオークションを探せば安いものがたくさんあるから、使っていたハードに特別の思い入れなどない限り、高い修理代をかけることはない。貧乏暮らしの僕には新しいパソコンを買う余裕などないのだ。

 

 

僕のなんというかスランプ状態は続いて、楽しい読書生活といった状態にはなかなか戻らないでいる。
1年に1回か2回はこういう状態になって、読書も目標の冊数を読めずに、もたもたしているのは自分でももどかしい思いだが、仕方がない。普通だと1日で読めるような本書のような短編集も、何日もかかって読むような始末だ。
こんな状態になると、自分も人並みに歳をとるとともに、いろいろと日常のあれこれが面倒になって、ぼんやりと一日を過ごすようになるのかと思う。そうしたことが別に嫌なわけではないのだが、まだ自分にはやることがたくさん残されているような気もして、多分それも気のせいかもしれないが、パソコンのプログラミング の本をめくったりしている。
もう半分以上は忘れているから、BASIC(今はVisual Basicか)でのプログラムも、何か目的がないと手も出せない。ただプログラミングの何たるかを覚え初めの頃の、若い情熱をうっすらと思い浮かべるだけだ。

 

 

坂妻夫氏の作品は、2001年に読んだ「乱れからくり」の面白さにひかれて、後にいくつかの作品を手に取って読んだ。本格ミステリーにユーモアを交えた作品は、面白く読んだのだが2011年に読んだ「亜愛一郎」シリーズを最後に、途切れている。
今回、何とかまた読書の楽しさを取り戻そうと、蔵書の中から本書を探し出したのだが、読み終わるのに数日を要したことは前述のとおり。マジシャンでもある著者の遊び心も多分に入った作品は、騙される喜びも与えてくれて、「アッ!」と言わせる展開と結末は、マジックを見せられたような気になる。
最初の「赤の追走」や次の「椛山訪雪図」などは、ミステリーというだけでなく文学作品であることも、余韻を残した読後感が、他の作品も読みたいという気持ちを持たせる。巻末の二上洋一氏の解説によれば、収録された作品は、昭和51年から54年にかけて発表されたという。僕は高校1年生から卒業後1年くらいの頃だ。
松本清張氏により探偵小説から推理小説と呼ばれるようになった頃で、まだ小説を読みふけっていた時代で、読書から遠ざかるのはそれから数年後のことだ。
しかしその頃の泡坂氏は全く知らなかったのだから、いつも言うように僕のミステリーファンというのも怪しいものだったのだ。

 

収録作
# タイトル
1 赤の追想
2 椛山訪雪図
3 紳士の園
4 閏の花嫁
5 煙の殺意
6 狐の面
7 歯と胴
8 開橋式次第

 

 

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2 コメント

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パソコンについて (辺境の中年)
2016-10-30 21:45:56
いつも楽しく、参考にさせてもらっています。

うちにはノートパソコンが2台ありますが、2つとも中古です。XPと7で、XPのサービスが終了すると騒がれた際、7を購入しましたが、まだ両方動いてます。
2台といっても、買った時の金額は両方合わせても新品が1台買えるかどうか、くらいのものだったと思います。
パソコンではないが、スマートフォンの寿命が4年くらいと店の人に聞きました。
昨今は何とも金のかかる世の中で、私のような貧乏人には生きづらいものです。
Unknown (Unknown)
2016-10-31 07:52:27
辺境の中年 様
お早うございます。コメントありがとうございます。本当は生活のために、パソコンなど必要ないと思いますが、僕にとってはこれが唯一外部とのコミュニケーション手段となっています。
もうこれから先、新たな機械を導入することはないと思いますが、ただこのブログを発信するためだけに、今の道具を大事に使いましょう。
ありがとうございました。

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