隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

1943.みやこさわぎ お蔦さんの神楽坂日記

2020年03月08日 | 短編集
みやこさわぎ
お蔦さんの神楽坂日記
読了日 2019/11/15
著 者 西條奈加
出版社 東京創元社
形 態 文庫
ページ数 238
発行日 2016/10/28
ISBN 978-4-488-02766-7

 

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喜本履物店のお蔦さんは、本名滝本津多代だが芸者をしていた頃は、芸名を蔦代と言っていたことから、今でもお蔦さんと呼ばれており、孫の望(のぞむ)にもお蔦さんと呼ばせている。


何日か前に図書館で借りていたのだが、思いのほか前回の「AID猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子」に時間をとられてしまい、という言い方は少しおかしいか、こちらに取り掛かるのが遅くなった。(猟奇犯罪捜査班シリーズの)タイトル程にその内容に僕は心を痛めるわけではないが、それでもそんなサスペンスから一転気を休める意味で、本書を読むのだ。

このシリーズがご覧のように2016年10月に刊行されてから、現在2019年だからすでに3年が過ぎ去っている。この巻でおしまいということではないだろうが、と思っていた時、収録作が東京創元社の『ミステリーズ!』に連載されていたことに気付き、Amazonで最新の『ミステリーズ!』を検索したら、シリーズが掲載されていることが分かり一安心。僕のファン心理とはかようなものなのだ。

 

 

 

しかし、新型コロナウィルスは終息どころか、我が国のみならず世界各国にその脅威を蔓延させ続けている。
いろいろな批判を浴びながら、我が国の対策は進展しているのだろうか?
緊急事態宣言とかいう前に細やかな緊急対策で、感染の広がりを防ぐことに集中すべきではないのか?
まあ、僕が何を書いても岡目八目を否めないが、それにしても僕にすれば、女子プロゴルフの開幕戦、続く第2戦が続けて中止ななったことが残念だ。
今日開幕した大阪における大相撲3月場所も無観客で、なんとも張り合いがないことおびただしい。しかしながらファンはもとより力士たちの健康を考えれば、致し方のないことだ。
協会あいさつの中で八角理事長は、土俵を務める力士たちが踏む四股は、邪気を払う意味がありそうしたことからも、無観客ながら開催することに意義があると言っていた。テレビの前の大勢の観客を意識して、闘うことを力士たちに申し渡して、より真剣な相撲を見せることだということに、僕らもテレビ観戦ながらも応援することにしよう。

 

 

日は日中東京2020の最後の出場枠を狙って、男子は琵琶湖毎日マラソン、女子は名古屋ウィメンズマラソンが行われた。あいにくの雨の中だったが、双方ともに壮烈な戦いとなり、女子は京都ワコールの一山麻緒選手、男子は一般参加のJR東日本の作田直也選手が日本人トップの成績だった。
男子は残念ながらこの大会での五輪出場者は得られず、先日行われた東京マラソンで、日本記録を更新した大迫傑選手が最後の出場枠を獲得した。僕はもう若くはないから走ることは苦手となったが、それでもマラソンや駅伝といった走る競技を観戦することは好きだ。
特に42.195kmを一人で走るマラソン選手の姿は、人生といった長丁場を想起させて、思わず声援を送りたくなるのだ。
コロナウィルスの蔓延といった嫌なニュースの中で、若きアスリートたちの、闘う姿から少し勇気と力をもらえた一日だった。

 

収録作
# タイトル
1 四月のサンタクロース
2 みやこさわぎ
3 三つ子花火
4 アリのままで
5 百合の真贋
6 鬼怒川便り
7 ポワリン騒動

 

 

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