隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0636.切れない糸

2005年08月18日 | 青春ミステリー

 

切れない糸
読 了 日 2005/08/18
著  者 坂木司
出 版 社 東京創元社
形  態 単行本
ページ数 374
発 行 日 2005/05/25
ISBN 4-488-01205-1

 

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年11月から12月にかけて、この著者のシリーズ作品を読み、3作目の「動物園の鳥」(524.参照)でシリーズ完結だと知り、とても残念に思い、次回作を待っていた。
東京創元社の著者サイン本のネット販売の案内で、新作の本書を知り、飛びつくような感じで購入。
前作のシリーズでは、ひきこもりの名探偵・鳥居真一と、彼のよき理解者で唯一の親友・坂木司とが周囲で発生する、あるいは持ち込まれる事件や謎を推理し、お互いを補完し合いながら、次第に交友関係と世界をを広げていくという連作だったが、今回は、町のクリーニング屋「アライクリーニング店」を中心とした下町の商店街が舞台。

 

 

そして、大学卒業を間近に控えたアライクリーニング店の息子・新井和也 「俺」が物語の語り手だ。ある日、アライクリーニング店の店主・「俺」の親父が急死した。幸か不幸か、就職の決まってなかった「俺」は仕方なく家業をアルバイト的に手伝うことになった。店は、親父と一緒に仕事をしていた家族同様のアイロン職人のシゲさんが居るので、「俺」は配達と集荷の営業をすることに・・・・。
同じ町内にある喫茶店に、大学で一緒だった沢田直之が、アルバイトをしている。彼は、親友というほどではないが、鋭い観察眼を持ち、良く人からの相談事を解決する特異な能力の持主だった。商店街に暮らす人々の生活と、3人の名探偵たちが解決していく謎は・・・・。

 

 

収録作
# タイトル
第一話 グッドバイからはじめよう
第二話 東京、東京
第三話 秋祭りの夜
第四話 商店街の歳末
以上の他に、前後にプロローグ、エピローグがつく

 

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