アラビアンナイトの殺人 THE ARABIAN NIGHTS MURDERS |
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読了日 | 2005/8/17 |
著 者 | J.D.カーJohn Dickson Carr | |
訳 者 | 宇野利泰 | |
出版社 | 東京創元社 | |
形 態 | 文庫 | |
ページ数 | 518 | |
発行日 | 1961/6/16 | |
ISBN | 4-488-11806-2 |
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日もかけてようやく読み終わる。僕は、若い頃もディクスン・カーの作品はあまり読まなかった。HPBで、処女作の「夜歩く」は買って読んだ覚えはあるが、内容は全く記憶の外だ。
タイトル同様の不気味な顔の表紙イラストが印象的だったのでそれだけを覚えている。不可能犯罪の最たる密室事件のみを書いているので、僕の好みからいえばもっと沢山読んでいてもいい筈なのだが、相性が悪かったのか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/b8/b4ec98792d6e79306238ce5aa9fb40bc.jpg)
この作品も、決して読みにくい文章でもないのだが、読むのに時間がかかってしまった。これを読もうと思ったのは、安楽椅子探偵譚として、東京創元社の案内にあったからだ。
要約すれば、ロンドン警視庁の警部、警視、そして副総監が、ロンドン市内の博物館を巡回中だった警官が遭遇した奇怪な事件の顛末を、それぞれの視点からフェル博士に解説するということなのだが。この三人三様の話が長いこと。全編515ページに及ぶ長編の、96%が三人の話なのだ。しかしながら、考えようによっては、それも読者へのフェアプレーの精神に基づくサービスなのかもしれない。あらゆる角度からの捜査の過程や、データを示して、三人の行き着いた結果を判断させようとする・・・。
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