隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0783.信州飯田殺人奔流

2006年12月15日 | トラベルロマン

 

信州飯田殺人奔流
読了日 2006/12/15
著 者 石川真介
出版社 実業之日本社
形 態 新書
ページ数 255
発行日 2003/4/10
ISBN 4-408-60217-5

 

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く興味の湧かなかった旅情ミステリーだったが、それが目的ではないにしても、著者の作品がそう呼ばれていることから、何冊か読んできた。 どこかで書いてきたが、僕はテレビの旅番組も従来関心がなく、見てこなかったくらいだ。そんな僕が著者の作品にひかれたのは、主人公のキャラクターにひかれたからだ。
鮎川哲也賞を受賞した「不連続線」に登場した吉本紀子が、その後著者のいわゆる旅情ミステリーなるものに出ているのを知って、読んできたというわけだ。
小説の中の女性に引かれるのは、誰に迷惑をかけるわけではないから、僕はその他にも何人か好きな女性キャラクターがいる。まあ、それはともかくとして、姑が殺人事件の被害者となった第1作で活躍したのち、作家となった彼女が愛知県警の、広域捜査官・上島警部との名コンビぶりを発揮して、数々の事件解決に貢献している。

 

 

今回は、高校教諭・千葉雅也の人生が描かれる。近く教頭に昇格することが内定して、明るい先行きが見え、さらにその上、愛娘・痲由子の結婚を控えて、絶頂期にある千葉だった。
だが、そんな中で彼はちょっとしたミスを犯してしまった。一人の生徒の受験出願票の提出を忘れて、期限を過ぎてから気づいたのだ。気づいたその時に処理すればまだ、傷は浅かったのだが、彼はそれを隠しとおすために取った行動は・・・・。
そして、二つの殺人事件を追うことになった、上島警部と吉本紀子が行き着いた真実は・・・・。

 

 

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