隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0290.湯の宿の女

2002年10月19日 | トラベルロマン
湯の宿の女
読了日 2002/10/19
著 者 平岩弓枝
出版社 角川書店
形 態 文庫
ページ数 306
発行日 1997/04/01
ISBN 4-04-163004-5

 

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著者のドラマ化作品を調べていて知った作品。
僕の読書計画は、一応ミステリー500冊読破なので、できる限りミステリーに絞ろうと思っている。著者の作品を選ぶ際にも、ミステリー以外の作品も多いから、迷う。ただ、この著者の場合は、ミステリーと銘打たれない作品にもミステリー味の濃い作品もあるから、そうした作品の場合はリストに挙げていこうと思っている。本書のタイトルとなっている短編は、二度目のドラマ化で91年2月にテレビ東京で放送された、酒井和歌子、峰岸徹氏らの主演のドラマがミステリー傾向だったので(ドラマは未見、解説による)読んでみた。
本書は、初出一覧のように著者のデビューから10年の間に発表された10篇の短編で構成されている。
巻頭の表題作は、草津の鄙びた温泉宿に仲居として勤める、きよ子という女性の話だ。過去に関係の有った男に裏切られた憎しみを、一度は忘れながらも、心の奥底には、いまだにこだわる気持ちが残っていた。そうした彼女の前に、旅館の客として再び男が現れた。目を悪くしているらしいので、きよ子は気づかれないだろうと思っていた。が、・・・・。

 

初出一覧(*印2作が不明)
# タイトル 紙誌名 発行月号
1 湯の宿の女 別冊小説新潮 昭和42年10月
2 十二年目の初恋 小説セブン 昭和43年7月
3 チンドン屋の娘*    
4 あかるい娘 小説セブン 昭和44年1月
5 見合旅行 別冊小説新潮 昭和37年7月
6 吉原の女 小説新潮 昭和42年8月
7 翳り 別冊文藝春秋 昭和35年6月
8 わかれる 別冊小説新潮 昭和39年4月
9 あやつり*    
10 お人好し 別冊小説新潮 昭和39年10月

 


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