隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0782.グレイヴディッガー

2006年12月08日 | サスペンス

 

グレイヴディッガー
読 了 日 2006/12/08
著  者 高野和明
出 版 社 講談社
形  態 単行本
ページ数 382
発 行 日 2002/10/07
I S B N 4-06-211356-2

 

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件は未解決のまま終わろうとしていた」、という文章でプロローグが語られる。
刑事たちの会話で明らかになる事件とは、不可思議な遺体焼失事件なのだが・・・・。これが以降のストーリーとどうつながっていくのか?

八神俊彦32歳、過去の悪事に対するいくらかでも償いのためか、彼は骨髄液のドナー登録をしている。明日に骨髄移植を控えて八神は入院費用が心もとなく、お互いにアパートの部屋を入れ替わっている仲間の島中の部屋を出て、赤羽にある八神の部屋にいる島中に金を借りるために訪れると、彼は煮えたぎった浴槽の中で死体となっていた。
両手の親指を革ひもで結ばれ、太ももには十字の切り傷があった。島中も八神同様骨髄液ドナーの登録をしていた。そして、部屋を訪れた3人組に八神も襲われて逃げることになるのだが…。

さらには、練馬区でも同様の事件が発生する。、沸騰した浴槽で死体となっていたのは56歳の女性で、彼女も骨髄液のドナーカードを持っていた。
両の親指を革ひもで結ばれ、十字の切り傷が残されているのは、何かの儀式か?

ストーリーの展開から、どうやら骨髄液ドナーが何者かに狙われているということが推測されるのだが、何のために、そして誰が?進展とともに次第に明らかになっていくその裏には、恐ろしい陰謀が隠されていた。

 

 

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