道機船連によると、2月21日ユジノサハリンスクでシェスタコフ農業副大臣(漁業庁長官)が議長となった極東科学操業評議会が開かれ、2020年漁期の太平洋サケマスの第1次漁獲勧告量を約38万4千㌧とすることを採択した。同勧告量の魚種組成は、カラフトマス22万2,800㌧、シロザケ11万3,200㌧、ベニザケ3万9千㌧、ギンザケ8,400㌧、サクラマス495㌧、マスノスケ34㌧。
また、北海道に隣接するサハリン州の第1次漁獲勧告量は、約9万2千㌧で、カラフトマスが4万6千㌧、シロザケが4万4千㌧と設定され、6月1日から南西漁業区からマス操業を始める。
ロシアの2019年漁期の太平洋サケマスの生産量は、49万7,740㌧で、このうちカラフトマスが32万9,390㌧を占め、シロザケは11万1830㌧、ベニザケが4万6,530㌧。地域別ではカムチャッカ地方が37万7,770㌧と集中し、逆にサハリン州は7万6,390㌧と落ち込みが顕著で、北部への資源来遊の偏りが強まった。カムチャッカ地域は、いぜんとして東沿岸が26万600㌧と主漁場だが、西沿岸のカラフトマスが6万210㌧と増産したのが特徴。サハリン州の主漁場・東沿岸のカラフトマスは2013年の16万2,780㌧から2019年漁期は5,770㌧まで落ち込んだ。なお、南クリールのシロザケは、漁獲勧告量2万3,060㌧に対し2万6,740㌧の実績となった。
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