1月10日から解禁された日本海沿岸のニシン漁(刺し網、定置網)は、1月末現在で450トンとなっている。大型ニシンが早くから獲れた前年同期の6割程度だが、過去10年間の1月中の平均漁獲量(360トン)を上回っている。
管内別では、後志が202トンで前年と同量。石狩が248トンで前年の半分程度にとどまった。日本海沿岸のニシン漁は20日過ぎから本格化したが、低気圧や時化で操業が大きく制約された。道総研中央水試の調査では、序盤の7年魚(2009年級)主体の大型魚から4年魚(2012年級)に中心が移っている。
2月に入り、小樽と厚田でニシンの群来が報告され、湾内への来遊と産卵が進んでいる。漁獲は海況と4年魚の来遊しだいと見られるが、2月の中旬から盛漁期を迎えると関係者は期待している。
ニシンの群来が見られた石狩市厚田区安瀬(やそすけ)の浜(写真提供・石狩振興局水産課)